収入源が本業しかないのは、コロナ不況ではリスクでしかない

副業をしないのはリスク

新型コロナウイルス感染拡大を受け、収入が減った世帯を対象に、1世帯当たり30万円を給付する「現金給付策」が発表されました。「ありがたい」「30万円ではどうにもならない」と賛否両論の様々な声があがっています。

 

30万円という金額は大変大きいですが、家族のいる家庭であれば生活レベルにもよりますが1~2か月しか持たない金額です。自粛がいつまで続くのか分からない状況で給付が1回きりではどうにもならないかもしれません。

 

この状況下ですから転職をして年収を上げるということは現実的ではないでしょう。中途入社だけでなく新卒を控える企業が増えてくると思います。いずれにしても本業だけの収入しかないと厳しい状況が続くかもしれません。

 

副業をしない選択肢はない

転職をしないのであれば、新たな収入源を確保していくしかありません。

 

クラウドソーシングの大手であるランサーズの調査によると、企業に勤めながら副業・兼業で、という人も含む日本のフリーランス人口は2018年2月時点で約1,119万人とのことです。

 

これは労働人口の17%を占め、2015年の調査時の913万人から22.6%の伸び率です。

クラウドソーシング

「クラウドソーシング」とはインターネット上で企業が不特定多数の群衆に業務を発注(アウトソーシング)する比較的新しい業務形態です。

 

アウトソーシングが特定の業者に外注して業務委託を行うのに対し、クラウドソーシングは不特定多数の外部の人々に向けて業務が発注され、契約が成立するという違いがあります。

パソコンさえあれば仕事ができる時代

ノートパソコンとインターネット環境さえあればできる仕事も増えてきています。また、政府主導の「働き方改革」による副業推進もあり個人契約と主体したビジネスが増えていくと予想されます。

 

しかしフリーランスが先行する欧米の動きに比べるとまだ本格的にはなっていないのが現状です。

 

副業として始める理由は様々です。本業に「やりがい」もあり「給与」が充実しているのであれば始める必要はありません。

 

一番多いのは「本業とのストレス解消」なのではないでしょうか。本業に不満があるので当然会社には内緒で始めることが多いようです。

コロナ不況により副業を全面解禁するしかない

さらに今回のコロナウイルスによる不景気でどの企業も給料を満額で提供できることが難しくなってきますので、副業などを解禁せざるを得ない と思います。

 

そして副業で自分のスキルを活かすことができれば、たとえ少額の報酬であったとしてもモチベーションがあがります。仕事で貢献しているという実感が持てるのです。

 

自分が考えていることを自分の判断で進めることができるので、本業にはない充実感があると思います。

副業は転職するためのシミュレーション

今のコロナ不況では転職が容易ではありません。しかし景気が上向く前から準備しておくことは悪いことではありません。

 

副業転職のミスマッチを防ぐために実施している人もいます。事務職をしている方が「いつかは営業をしたい」と考えた際に、まずは週末だけ働いてみるは効率的です。

 

その経験により、自分の求めている世界なのかどうなのかを判断できるのと、もし合致していなくても本業を失うわけではないのでリスクが最小限に抑えることができます。

本業にはない経験ができるチャンス

また本業では知ることのないネットワークをつくることができます。

 

リアルの世界だけではなく、インターネット上でも新しい関係を構築することができ、経験も含めて視野が広がるのもメリットです。

 

本業の収入を超えるとそれなりの時間と責任感を感じるようになるのでかえってストレスになる可能性があるので注意が必要です。

コロナ不況で独立は不安定であることが判明

副業の先に「独立」という選択肢も出てくるかもしれませんが、結局はサラリーマンと同じで収入源が一つになること意味します。そして収入源が一つしかないのは今のコロナ不況ではリスクがあります。

 

ある調査では「独立(フリーランス)」になって満足度が上がったと8割の人は「就業環境」や「達成感」、「人間関係」を満足を得ています。

 

しかし一方では「収入」に不満な人が4割を超えており、仕事の不安定さがあることが現実のようでこの数値はさらに上がっていくと思われます。

 

  • 本業と副業のそれぞれのメリット、デメリットを活かしていくことが大事です。
本業 ・安定的な給与
・社会保険などの充実
副業 ・本業以外での収入を得る安心感
・スキルの駆るよう
・社外のネットワークづくり
・仕事へのモチベーションの維持

多くの人は本業と副票との併用により収入源が増え生活が安定することが目的となります。

 

それ以上に最大限のメリットは精神的にも安定することです。本業だけに収入源が偏りことでリスクがあるのです。

 

すべての年収の半分とは言いませんが、1/3~1/4程度稼げるようになると、本業で昇給、昇格にこだわる必要がなくなってきます。そのような生活スタイルを持つことがこれからの時代は必要になってくると思います。

 

サラリーマンとして本業しか収入源がない方はこのコロナ不況が本格化する前に少しでも早く副業を始めることです。ここ数ヶ月は大変重要な時期だと思います。

あわせて読みたい
副業は「少額」「じっくり」「長く」できるものを選ぶ 不動産投資で間違った行動 サラリーマンが最初にやってはいけない副業