タワマンがクラスター化の危険性がある理由

タワマンがクラスター化する危険性がある理由

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐにはクラスター化を抑えることが大事だとされています。一部の地域で小規模の患者クラスター(集団)が発生すること避けなくてはいけません。

 

厚生省の新型コロナウイルス感染症のクラスター対策による感染拡大防止対策としては下記の3点を挙げています。

クラスター対策
  1. 患者クラスター発生の発見
  2. 感染源・感染傾倒の探索
  3. 感染拡大防止対策の実施

いかに早く「クラスター発生」を発見し、具体的な感染拡大を抑え事態を収束させられるかが、大規模な感染拡大につながってしまうかの分岐点となっています。

「三密」が重ならないことの重要性

パンデミックを防ぐために国はいわゆる「三密」の状態にならないように呼び掛けている。三密とは「密集」「密閉」「密接」を意味しています。

三密とは
  • 密集:多数が集まる密集場所
  • 密閉:換気の悪い密閉空間
  • 密接:間近で会話や発生する密接場面

集団感染の共通点は、特に、「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人が接触するおそれが高い場所」と説明しています。


換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避けることをしないといけません。体力を維持するために近くの公園にウォーキングをしていますが、同じ考えの人が多いのか人混みができています。

 

その際も自然と離れて歩くことを心掛けている人が多いのが目立ちます。意識的にこの三密を徹底しないといけません。

タワマンは三密の危険性が高い

この三密に対してタワマンにはすべて当てはまるのではという意見がでています。それは建物の構造上の問題ではありますが、できるだけ密が重ならないように行動しないといけません。

数百規模の住戸が「密集」するタワマン

タワマンは通常のマンションと比較しても大規模マンションの部類にはいります。一つの建物に数百戸から1000戸を上回る住戸が含まれているのです。

 

つまり「密集」した建物であることを理解しておかなくてはいけません。住民たちが同じ建物の中で生活することになります。玄関一つとっても全ての住民と交わる可能性があります。

 

その密集度自体は戸建てや小規模アパートよりも高い状況になっているのです。

換気する窓がない「密閉」されているタワマン

さらにタワマンは建物内の「密閉」性が極めて高い建物です。オフィスビルと同じく高い建物なのでフロア内に風を通すことができません。

 

ほとんどのタワマンの各フロアにあるエレベーターホールや共用廊下には窓がありません。密閉された空間になる可能性があります。換気設備があるとは思いますがウイルス対策ように設計されているかはわかりません。

 

また住戸も共用部側に窓がないために風通しの悪いものが多いので、ウイルスが滞留しやすい構造になっている可能性があります。

エレベーターで「密接」状態になるタワマン

タワマン内での移動は「エレベーター」がメインになります。外出するにはエレベータを使うしかありません。タワマン内のエレベーターは常時、出勤する人や買い物する人で満杯になります。

 

不要不急の外出自粛とはいえ、使わないというわけにはいきません。

 

途中階だとエレベーターに乗れない住民まで出る状況です。高層階で乗れたとしても1階に降りるまでの時間が長くなります。いつの時間でも住民同士が「密接」な空間を共にする可能性があるのです。

 

また大規模マンションとなるとジムや集会所などの共用施設が備えている場合も多いです。

 

テレワークをする会社員の方が共用施設で快適に仕事をしているという話を聞きました。しかし不特定多数の方が密接になることを考えるとリスクの高い設備になってきます。

タワマンがクラスター化すれば被害が膨大

特に東京都内での新型コロナウイルス感染者数は増え続けています。先日も港区の保健所の様子がテレビが報道されていましたが、すでに受け入れる医療機関が厳しい状態になっていました。

 

港区といえばタワマンも多い地域です。感染者に居住者が含まれていればタワマン内感染のリスクが出てきてクラスター化する可能性も出てきます。

 

一度発生してしまえば、数百戸の住戸の大規模タワマン全体を消毒する必要が出てきますが、簡単な作業ではありません。

 

タワマンは台風被害でも問題になってしまいましたが「三密」に耐えられる構造になっているのか、今一度検証と対策が必要になってくるのではないかと思います。

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