2019年10月に日本列島に上陸し、甚大な被害をもたらした台風19号。武蔵小杉駅前に立つ「パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー」で停電や断水などの被害が起きました。
都心エリアで構造も最先端に計算されたタワーマンションで全く無事なマンションもあれば、被害のあるマンションも出てしまうという思わぬ事態となってしまいました。
武蔵小杉の地域性などを否定する意見も多いなか、武蔵小杉のマンションに対する資産価値が大きく揺らいだ結果となってしまいました。
武蔵小杉はもう無理かもしれない
「武蔵小杉はもう無理かもしれない」。2019年10月12日、日本列島に上陸し、甚大な被害をもたらした台風19号。武蔵小杉駅前に立つタワーマンション「パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー」では地下の電気系統が浸水。停電や断水などの被害が起きた。
19年12月末現在は一部断水などがあるものの、電力も水も復旧している。
引用:ライブドアニュース
まだ断水はあるものの普段通りの生活が戻りつつある状況とのことですが、都心に住んでいながら2か月近くは不便な生活が続いていたと思うと本当に大変な状況であったと想像されます。
またエレベーターの利用状況に関して住民同士で論争も起こったようです。マンションは近所づきあい少ないだけに、住民間でもストレスをつくる原因になっていたと思います。
それでもタワーマンションは生活導線が特殊なので、住民同士が普段からの協力体制を作っておくことも必要かと思います。
駐車場は武蔵小杉駅から3駅先
プレジデント誌19年12月13日号記事「武蔵小杉の『トイレ禁止タワマン』に新たな火種が勃発」では、同マンション内の地下駐車場が全面的に使用禁止となっていることを報じた。
駐車場の復旧に関しては使用開始は1年近く先になるという話もあるようです。そのため、利用者は同マンションの外に新たに駐車場を借りているようです。
記事の中では、武蔵小杉駅から3駅先の鹿島田の青空駐車場を利用しているようです。歩いていくとなると40分も歩かなくてはいかない距離です。
ライフラインも安定しない中でタワーマンションに住む理由もないので、賃貸で借りている人は引越しを余儀なくされているようです。
しかし分譲マンションとして購入した方は、近くの賃貸マンションに引っ越しをするにも余計なコストがかかります。売却といっても簡単ではありません。
タワーマンションを住むのであれば、住居費が高くなりますが賃貸から始めたほうが良いかもしれません。
タワーマンションというハイクオリティな生活に憧れる人は多いと思いますが、安心して快適に暮らせる生活ができるのかは、場所を含めて検討するほうが良さそうです。
この記事の感想
- 武蔵小杉の人気がしばらくは下落傾向が続く
- 他のタワーマンション自体の価値にも影響
- ライフライン停止の際のシミュレーションが必須
- 住民による避難訓練も必須
- 普段から住民同士の協力できる関係性も必要
- タワーマンションを住みたいのならいきなり分譲ではなく賃貸が望ましい
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