新型コロナウイルス感染により緊急事態宣言が5月31日までに延長になりました。
経済的影響が大きく「飲食店」「小売店」では経営が継続できるのか不安の声が広がっています。
その中でも「3密」の象徴ともいわれ、早々にクラスター化してしまった「スポーツジム」も再開の目途がたっていません。
それを象徴するかのようにアメリカのスポーツジム大手である「ゴールドジム」が破産申請を行いました。
ゴールドジムはスポーツジムブームの先駆者
ゴールドジムは24時間営業のスポーツジムをつくった先駆けともいえる会社です。
24時間でのスポーツジムが必要なのかと言われていましたが、実際には会社帰りや夜の仕事をしている人からのニーズも捉えて大きく成長しました。
原宿にあるゴールドジムは「聖地」と呼ばれるほど、多くの有名スポーツ選手も利用していると言われています。
しかしコロナ禍においては「3密」を避けられない悪条件の環境になるためコロナが収束したとしても利用者が戻らない状況になると思います。
- 密集:多数が集まる密集場所
- 密閉:換気の悪い密閉空間
- 密接:間近で会話や発生する密接場面
ゴールドジムでは、ジムの大半がフランチャイズ運営のジムが影響を受けることはないしていますが、実際には難しいのではないかと思います。
スポーツジムの月会費平均は8,000円
適度に運動をすることは都市部の生活において必要なことです。セルフタイプの24時間営業しているジムが数多く開業しています。
スポーツジムの月額料金の相場はどれくらいなのでしょうか。
大手のコナミスポーツクラブやゴールドジムであれば月会費10,000円を超えてきます。
また最近流行りの24時間タイプの「エニタイムフィットネス」や「ジョイフィット」で安いタイプでも7,000円近い価格になります。
平均で8,000円くらいの費用になるかと思います。スマホの3キャリアの通信費くらいはかかる計算です。
毎日通っているのであれば費用対効果もあるかもしれませんが、コロナ禍で休業しているお店が大半なので、毎月の固定費としては重くのしかかっています。
スポーツジムは簡単に退会できない仕組み
今、問題となっているのはスポーツジムが退会しにくい仕組みになっていることです。
退会手続きを行う日によっては、翌月の月会費もかかる場合もあるのですぐに退会できない場合もあります。
退会をする方法として受付自体が「店舗」になっていること大半のようです。これが手続きが面倒になっている原因です。
店舗自体は休業になっていればスタッフがいるはずもなく対応できません。
電話やメール、FAXでは退会を受け付けていないため手続きが困難になっています。
ジムによっては休会手続きができるようですが、あくまでも休会なので一部の固定費(1000円~2000円程度)が必要になる場合もあります。
さすがにこの休業長期化で退会できないのは不便であると問い合わせがあるのか、大手含めてメールなどで一時的に対応しているようです。
しかし混みあっているのかすぐに対応できない場合も多く利用者からも不満が募っています。
スポーツジムは浪費になる可能性もある
健康を維持するために運動することは良いことです。普段平日が忙しい会社員でもスポーツジムに通う人は多くいます。
しかしながらスポーツジムに行く回数が最初は週3回は行けたのに、週1回、月1回と減っていく人が多くいます。
習い事と同じく「体重を減らす」「筋肉をつける」など明確な目的を持っていないと継続するには相当の意思が必要です。
もし「会社にも近いからとりあえず入っておこう」くらいのレベルであれば「浪費」の対象になりかねません。
運動は自宅でもオンラインサービスでも可能
コロナ禍により多くの有名スポーツ選手が「家でできるトレーニング」を公開しています。
スポーツジムに通わなくとも運動することはできます。とくにオンラインによる動画を使ったレッスンサービスは利用者が急増しているようです。
スポーツジムの在り方も今回の「新しい生活様式」によって大きく変化する可能性があります。
今回の新型コロナウイルス感染による影響により、すべておいてパラダイムシフト(物の見方や捉え方が、革命的かつ非連続的に変化すること)が起きています。
これらの変化は今後も増えていくと思っておかなくてはいけなく、受け入れたうえで新しいライフスタイルを適応していかなくてはいけません。