不動産投資は「万能ではない」と知っておきべき

不動産投資は「万能ではない」と知っておきべき

サラリーマンは不動産投資に完璧を求めない

不動産投資は「万能ではない」と知っておきべき

アパート経営をする際に、利回りやキャッシュフローを重視して物件購入を検討することが多いです。

 

物件情報も「儲かるのか」という視点でみてしまいますが、一方で過度な期待はしてはいけないと思うときがあります。

 

「まぁこんなもんだろう」的な感覚で投資しておいたほうが気が楽だと思います。

 

不動産投資がないと生活できないと思うくらいの方であれば、専業なのでより完璧な物件を購入していくしかありません。

 

しかしサラリーマンとしての本業があるのであれば、そこまで完璧を求めなくで良いのです。

 

不動産投資は「万能ではない」と知っておきべきです。

 

利益を求めるばかりで結果が出ない

株式投資に集中していた時期があります。

 

利益が出れば「もっと買いたい」と思いますし、損失が出たら「もっと早く売るべきだった」と後悔の連続でした。

当然、毎日の仕事も落ち着かなく、暇があれば株のサイトを見ている始末で、精神的にも良くなかったと思います。

 

利益を求めることで結果がでていなかったのです。

 

しかしよくよく考えてみたら、自分の掛けている金額で何億円も稼げるわけがないし、「まぁこんなもんだろう」と思うことで一気に気がラクになりました。

 

そして、その判断を持つことで自分を落ち着かせ、株式投資を積極的に行うことを止める決断ができました。

 

今は嗜む程度でほったらかし状態でも損をしないレベルでしか投資していません。

 

不動産投資家の武勇伝にあおられてはいけない

不動産投資の本やブログを見ていると武勇伝的な話が多いのは事実です。

 

「人生一発逆転」的な内容に興味がわき共感を感じるのだと思います。

 

自己資金がなくてもここまでできる(むしろやらないと意味がない)くらいの心境は、不動産投資をする人は誰もが勘違いする内容です。

 

不動産投資は、本当はもっと堅実なコツコツするような投資なはずです。

 

それなのに資産数億円など株式投資並みの爆発力を持っているような投資として注目されてしまいました。

その風潮に流されると不動産投資自体を見誤るのではないかと思います。

 

不動産投資家の武勇伝にあおられてはいけないのです。

 

私が不動産投資の考え方で共感している投資家の方で、十数億円の資産を所有されている沢孝史先生がいらっしゃいます。

 

沢先生が本に書かれた、下記の内容がとても印象に残っています。

 

「自分の投資した物件はヒット物件ばかりで、ホームラン物件はない。

でもアウトになる物件もない。」

 

良い不動産投資をするための真理をついた一言だと思います。

 

誰もホームランを打っても褒めてくれません。

 

喜ぶのは不動産業者と金融機関だけかもしれません。

 

むしろアウトになって試合に負けることのほうが良くありません。

 

数年前にセミリタイアしたい人が、一発逆転になるホームラン物件を何発も打ったのも事実です。

 

ホームランを打った試合に勝ったか負けたかが、ここ数年で顕著に出てくるかもしれません。