不動産投資を進めているなかで、実際の賃貸不動産オーナーの話を聞くことがありますが、往々にして結局いくらの家賃収入が必要なのかがはっきりしていない人が多いです。
お金を稼ぐことができるのであれば、金額が少ないより多いほうが理想的ではありますが、100万円が理想的なのか30万円で十分なのかは、常に意識しておいたほうが良いと思います。
月500万円キャッシュフローがある不動産投資家
先日、ある有名な不動産投資家のブログを拝見したのですが、月500万円のキャッシュフローを達成した書かれていました。
ブログを読んでいるとどうも独身者らしく、サラリーマンを卒業して自由きままな生活をされているような感じです。
しかし月500万円も本当にいるのかという疑問が沸いてきます。
どれだけ贅沢をするかにもよりますが、一般的なサラリーマンからすれば、住居費や生活費を払っても使いきれない金額です。
サラリーマンをリタイアした人が、時間に縛られない生活で贅沢をし続けてもいつかは飽きてしまうという話をよく聞きます。
結局は不動産や他の投資商品にお金を使って財を増やしていくようになります。
投資しか使い道がなくなってくるのであれば、マネーゲームを興じているだけです。
初めて不動産投資をはじめる動機に変化
少し前の世代の不動産投資家の多くはキャッシュフローをどれだけ多く稼ぐかが重要な指標だったと思います。
それを示すかのように不動産投資家の本やセミナーのタイトルは、こぞって「年収●億円でサラリーマンをリタイア」系でした。
その内容に感化されて始めるサラリーマンが多くいたのは事実で、高属性のサラリーマンでも数十億円の借入をして、プロスポーツ選手のような年収を目指していたのです。
「欲望的」な色合いが強く「一発逆転ホームラン」的な感覚で不動産投資に掛けていたのだと思います。
しかし最近の不動産投資関連のアンケートをみる限り、「不動産投資を始める動機」には「リタイア」目的の人が少数派になっています。
- 年金不安、将来不安のため
- 資産形成
- 子ども教育費
- 安定収入の形成
- 生命保険の代用
実に堅実な考えで「不動産投資」を始めることが多いことが伺えます。
むしろサラリーマンという安定収入を捨ててまで「リタイア」するほうがリスクが高いと感じている人が多いのではないかと思います。
サラリーマンによる不動産投資家を有名にした沢 孝史さんの著書である「40代からの堅実不動産投資」は、10年近く前に書かれた内容ですが、不動産投資は本来地味なものとして堅実な投資をするべきだと提言されています。
コロナ禍の不安な時代にあらためて読み返してみると、人生設計の面で参考になる部分が多く書かれています。
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