不動産物件を購入するとオーナー自ら住むというパターンもあります。
一時期流行りの賃貸併用住宅は、その典型的なモデルです。
入居する側からすれば、意見が分かれるところです。
学生を持つ親御さんには安心
オーナーが近くに住んでいることは、初めて一人暮らしをする学生を送り出す親からすれば安心材料の一つとなります。
オーナーが住んでいることで、子どもに何かあったときにすぐに連絡ができるからです。
住んでいる人が初めての一人暮らしで何かと相談できる場合もあります。
ゴミ出しから近所のお店の紹介などすぐに相談できるので、右も左もわからない状況では、とても助かります。
オーナーが最上階に住んではいけない
昔から地主で所有地にマンションを建てて「オーナー」が最上階に住んでいるパターンがあります。
本来であれば、住民が住んでもらうべき一番良いスペースをオーナーが独占するパターンです。
もちろん所有者としてお金を出して建てたのですから、一番良いところに住む権利はあります。
しかしこのような状態の物件は「オーナーが一番偉い」と言わんばかりの構造が出来てしまいます。
賃貸物件は、入居者が住んでもらうことで初めて収入が確定します。
空室ともなられば「早く住んでもらいたい」と思うのが通常の考え方です。
しかし最上階で管理しているような形になると「住まわせてやっている」という高圧的な態度にもなりかねません。
基本的にはマンションオーナーは最上階に住んではいけないのです。
オーナーは離れて住むことが前提
オーナーが同じ敷地内に住むということは、自主管理をしているのと同じの対応が求められます。
サラリーマンであれば自主管理できるほど時間に余裕がありません。
そうなれば、管理会社に任せて近くに住まないほうが適切なのです。
場合によってはオーナーの存在をご近所には知らせないほうが良いくらいです。
不動産投資は、物件を所有していることを自慢をしたくなるかもしれません。
しかしあくまでも賃貸経営をしているオーナーとしては、表に出ないで後ろで支えているくらいのほうが良いのではないかと思います。