不動産購入で注意すべき「おとり物件」を見つける方法

不動産をフルローンで購入したら厳しくなるパターン

市況も思わしくなく経済的な不安が先行する中で、そのタイミングを狙ってか「投資」を勧めてくる会社が存在します。

 

「金」「FX」「株」などの投資は「不景気なときほど始めたほうが良い」として積極的に営業を展開します。

 

不動産投資も同じく時代背景を連動した不安要素を煽るかのように営業をしてきます。

 

不安になる一般の方は藁をもすがるような気持ちで投資を始める人も少なくはありません。

 

不動産物件を探すのはインターネットが基本

不動産投資を始める基本は、自分から情報を取りに行くことです。不動産会社から一方的に提案してくる物件はそれほど魅力的なものはありません。

 

いくつもの会社と接触していると「同じ物件」が出てくることがあります。つまりそれは「売れていない物件」なのだと思います。

 

やはり不動産投資は「自分が理解して、自ら物件を探す」ことが基本です。インターネットでの不動産サイトの情報を見るだけでも相場感がわかるので短時間でも毎日物件を探すことをお勧めします。

 

ごくまれに「お得な物件」に出会うことがあります。「掘り出しもの」と呼ばれるような低価格で高利回りな投資物件です。しかしこれには「おとり物件」の可能性があるので注意が必要です。

 

「おとり物件」とは

おとり物件とは、不動産屋が既に埋まった物件情報をネット上に掲載したままにして、問い合わせたお客様を騙してお店に呼ぼうとする悪質な手法のことを言います。

 

物件があることが前提ですが、悪質なものになると全く存在しない物件を勝手に作り上げて、集客につなげようとすることもあるようです。

 

おとり物件をインターネット上に掲載自体は違法です。宅地建物取引業法違反に当たります。不動産業者もギリギリのことをしているのです。

 

違法な物件情報を掲載していたサイトについて管轄の自治体へ通報することはできます。しかし何らかの罰則が与えらえれる可能性は高くありません。

 

「おとり物件」をチェックする方法

おとり物件は注意してみればポイントがありますので、騙されることはありません。おとり物件が見分けられるための項目はシンプルなものです。

「おとり物件」をチェックする方法
  1. 価格が安い
  2. 住所表記がない
  3. 現地待ち合わせができない
  4. 内見ができない
  5. 長期で掲載されている

相場に対して価格が安い

様々な諸事情により相場より安い価格での不動産があります。その場合は何かしらの理由があります。その理由が明確でなく価格が安いのはおとり物件の可能性があります。

住所表記がない

物件の住所が北区、中央区までの表記で詳細にない場合があります。細かい地番が書かれていない不動産物件はおとり物件の可能性が高いです。不動産会社に電話で問い合わせをしても「来店してから詳細をお伝えします」との回答の場合は信じないほうが良いでしょう。

現地待ち合わせができない

来店せずに直接物件前で待ち合わせして内見したいというと「来店して説明します。」と渋られた場合もおとり物件を疑ってよいと思います。最初から他の物件を紹介するつもりにしている可能性が高いです。

内見ができない

現地に行っても中に入れないといった場合があります。中古物件であれば入居者がいるのでという配慮している可能性がありますが、中に入ると不都合があると思われるので「おとり物件」の可能性があります。

長期で掲載されている

好条件の物件のはずなのにインターネットの情報サイトで長期間残っているわけがありません。場合によっては一度落として再度掲載されている場合もあります。これは完全な「おとり物件」です。

 

「おとり物件」は購入者メリットは全くない

不動産会社がおとり物件を使う理由はできるだけ入居希望者を集めたいから以外に理由はありません。

 

条件が良いおとり物件で集めて「たった今申込が入りました」という理由で他の物件を紹介して売り上げにつなげようとしてきます。

 

不動産会社は売ることしか考えていないので、購入者には全くメリットがありません。

 

購入者側も騙されないように心構えをしていないといけません。

 

不動産会社に来店してその物件が存在しないとわかれば、他に紹介されようが断ってすぐに不動産会社を出るくらいの強い気持ちでもよいくらいです。

 

不景気になればこのような物件が今後増えていくと思います。不動産購入は多くのお金を使います。あせらずに時間をかけて購入するべきだと思います。

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