新築マンションの不動産販売が低調とされている中で、タワーマンションの2020年以降の建設計画によると258棟(10万3,000戸)も建設されるようです。
首都圏や地方都市が中心に販売されるとのことですが、テレワークを含めて密なる環境から避けていく傾向がある中で本当に売れていくのでしょうか。
購入するなら賃貸できるかが重要
自分が住むための不動産を検討する際に「賃貸」か「購入」かという永遠に議論されるテーマがあります。
個人の条件や思考にもよるので絶対の正解がないのが真実だと思います。
個人的には「いざとなればすぐに売却できる」もしくは「妥当な金額で賃貸できる」不動産を「購入する」ほうが良いのではないかと思います。
また自宅を購入するという点では、戸建か分譲マンションかという選択肢も出てきます。
東京近郊で住む知り合いの話を聞く限りではマンションを購入する人が多いです。
東京近郊自体、土地が少ないということもあるかもしれません。
それゆえに駅から近いタワーマンションは、大手不動産会社ブランドの安心感や充実した設備などのメリット考慮して分譲マンションを購入するのだと思います。
マンション賃貸はライバルが多い
しかし、分譲マンションは賃貸に向き不向きな場合が多いです。
同じエリアに多くのマンションがある場合は競合が多く、同じような間取りや設備の部屋が多数あります。
また貸し出すとした際に同じ分譲マンション内で賃貸募集をされていれば優位性を出すことが難しくなります。
家賃を下げるしかないとなれば期待するような家賃収入が見込めないかもしれません。
3LDK物件は借り手が付きにくい
分譲マンションとなると一人暮らしというより、ファミリータイプで3LDKのような間取りで購入する人が多いと思います。
しかしファミリータイプで分譲マンションを借りる人は、一人暮らしよりも難易度が高くなります。
ローン返済が残っているのであれば、家賃を高くせざるを追えません。
ローンだけでなく管理費や修繕積立金なども考えると数十万円の家賃設定になる場合もあります。
数十万円となると不動産を購入した方がいいのではないかと思える金額です。
そうなると借りる人は「家賃補助がある人」か「法人契約で借りれる人」など限られてきます。
分譲マンションだから設備が最新ではない
分譲マンションとアパートと比較すると設備面で優位であるというイメージがあります。
「高級賃貸マンション(分譲タイプ)」となると借りる方も良いイメージを持つので家賃さえ見合えば借りる人は多いと思います。
しかし最近のアパート設備はバストイレ別は当たり前で、キッチンも広くオートロック付きでセキュリティもしっかりしています。
地方都市の物件ではウォークインクローゼットもあるような広い間取りのもの増えてきています。
家賃が10万円を超えるような分譲タイプのマンションより、数万円で借りることのできるアパートの方が競合優位性があるのです。
分譲マンションは売却前提で購入しない
自宅となるマンションは「いつか売却する」という発想で購入しないほうが賢明です。
不動産は高い買い物なので身の丈に合ったものを購入するべきです。
年収以上の無理なローンを組まない返済計画で購入することが前提です。
そのような長期スタンスであればローン返済後は良い資産になるのではないかと思います。