一般的なサラリーマンは不動産を購入するためには、銀行からローンとして融資を受けることが必要です。
不動産購入には目的に合わせてさまざまな種類に分かれています。
その代表的なものが「住宅ローン」と「アパートローン」です。
この二つのローン、名称は似ていますがまったく目的が異なります。
目次
住宅ローンとアパートローンの違い
一般的なサラリーマンは、会社に勤めていることにより毎月の給料が入ってきます。
給料があることで返済能力があるとみなされお金が長期間借りれることができるのです。
住宅ローンとは
住宅ローンは、お金を借りる本人と家族が住むための住宅を購入するために金融機関から受ける融資のことです。
新築マンション、新築戸建を購入するだけでなく、中古住宅の購入にも利用できます。
また借り入れた住宅ローンの借り換えなどにも使うことができます。
アパートローンとは
アパートローンとは、投資用不動産を購入する際に金融機関から受ける融資のことです。
一般的にアパートやマンションなどが対象となります。
集合住宅を一棟まるごと購入するだけでなく、ワンルームだけ購入する際にも利用することができます。
ローンには与信枠がある
これらのローンには与信枠という借入金額の上限があります。
金融機関によって基準は異なりますが、年収の5~10倍までは借入ができると言われています。
住宅ローンを組めばアパートが買えない?
不動産投資をするうえで、住宅ローンを組んでしまえば、一般的なサラリーマンであれば与信枠を使い切ってしまうことでアパートローンが利用できないと言われています。
すでに借入があると見なされてしまいますが、しかし実際にはどうなのでしょうか。
住宅ローンを組むことによりメリットを受ける場合もあるのです。
先に住宅ローンを組むメリット
住宅ローンを組んだあとでもアパートローンが申込ができるには、購入する物件に影響されます。
購入した自宅が利活用できるのであれば、銀行からすれば評価を受けることができる場合があります。
資産形成としての評価
自宅を買うこと自体は、資産形成になります。
資産として評価されることができれば、住宅ローンを優先させても構わないという考え方です
物件価格が値上がりすれば、売却時に利益が得られます。
また貸し出すことで収益を得れるような物件であれば、資産価値があります。
数十年経って、土地値しかならないようなエリアもあります。
長期に渡って土地の価値などが下がらないのであれば、資産価値のある不動産を持っていることになります。
信用できると評価
自宅を購入することができるのであれば、その際に「頭金を用意」したり、属性としても「勤務先にも問題ない」ということが評価されていることになります。
つまり「信用がある」と評価を受けていることになります。
銀行の中には、逆に自宅を所有している方が不動産投資ローンを組むときに有利だというところもあるようです。
住宅ローンを組んでも問題ない
サラリーマンで不動産投資初心者であれば、住宅ローンとアパートローンのどちらを選択するべきでしょうか。
「お金に余裕がある」「資産価値のある自宅を検討している」であれば、「住宅ローン」を先に選択したほうが賢明だと思います。
一つは、住宅ローンのほうが借入条件に有利だということです。
30年以上のローンを組んで、金利が1%以下はである住宅ローンは非常に有利な条件です。
また、住宅ローン控除として、一定の期間に限りですが「借入残高の1%」が還付されることも大きいです。
家族の希望も組み込んで「自宅」購入してからのほうが、不動産投資への協力も得やすいと思います。