サラリーマンでも年収1000万円ともなれば、誰もが裕福な人々とイメージしやすいです。実際に年収1000万円を超える人は給与所得者の5%とも言われています。
「大企業での役職者」「外資系での勤務」や「弁護士などの士業」「ベンチャー経営者」などの属性の方が達成してそうな感じです。しかし年収1000万円は本当に裕福なのかは生活スタイルによって異なります。
年収1000万円の手取りは約750万円
年収1000万円ともなれば、生活費においては余裕のある層だと考えられます。
平成29年分の給与所得者の平均給与は国税庁の調査によれば432万円と発表されています。
年収1000万円は2.3倍の金額になりますので、お金に困ることなく生活ができそうです。
実際に手取り金額となると約750万円になります。月に換算する62万円です。
総務省統計局が2020年に発表したデータを参考にすると、4人家族の1ヶ月の生活費平均は約33万円です(住居費は除く)
倍近くの手取りがあるので、住居費を抜いても十分に貯金が出来る収入です。
年収1000万円は、富裕層の中では最貧困層
しかしこれは、平均的な生活をしていればの話です。
年収1000万円のある家庭で陥りやすいのは「生活レベル」を上げてしまうことです。
- 都内のブランドマンションに居住
- 高級外車を購入
- 腕時計、装飾品などがブランド品
- 海外旅行は年に2回
- 週末は外食
- 子どもは私立一貫校
これらのことを実現するには、年収1000万円では足りないといった感じではないでしょうか。
世間的には勝ち組的な「富裕層」に思われるかもしれませんが、年収が数千万や資産を持っている層からすれば「最貧困層」になっているのです。
年収1000万円「やせ我慢消費」が避けられない
通常の生活をすれば余裕をもってできるのに、なぜ「最貧困層」になってしまうのか
それは周囲を意識した「やせ我慢消費」に陥りやすいからです。
住む場所で都心のブランドマンションを選ぶことで、同じような年収の方々と暮らすことになります。
周囲の年収が高く、贅沢とも思われる生活をしているとなれば、意識してしまうのは自然な流れです。
この時点で少々無理をして「生活レベル」を上げてしまう「やせ我慢消費」が始まってしまうのです。
本当は必要のないブランド品や外車にも意識高くするために購入してしまうことで継続してしまうのです。
一度上げた生活レベルを下げることは、周囲の目を気にするとさらに難しくなります。
会社名に頼らない年収1000万円が最強
「やせ我慢消費」になる背景として、勤め先の名称に頼っていることも要因として挙げられます。
東証一部大手企業の部長職以上ともなれば、多少のプライドが先行してしまいます。
当然、そのポジションを獲得するためには、並々ならぬ努力があったと思います。
しかし部長職以上になると事あるごとに「出費」も重なります。結局は余裕のある暮らしにはならない可能性も出てきます。
これからは一般職のサラリーマンでも年収1000万円を持てるようにすることが最強です。
それを実現するには「副業」などの別収入をつくることです。本業でのノウハウを活かしつつ、さらなる収入源を確保するのです。
周囲に同調して無理のない生活が維持できます。
平常の生活レベルで年収1000万円のほうが確実に貯金もでき、投資への資金も貯めることができます。
そうすることでサラリーマンの現役時代がもちろんのこと、定年退職後も余裕を持った暮らしが可能となります。