街の書店を除くと不動産投資関連の新刊も少しづつですが増えてきたよう感じです。2~3年前は週単位で新刊が発行されるほどの勢いでした。
しかし、最近はkindleやnoteといった電子書籍で記載される方も増えてきたような印象です。Youtubeを使って説明される方もいらっしゃいますが、まだまだ少ないといった状況です。
在宅勤務で通勤時間もなくなり、時間に余裕が出てきているのであれば、情報をインプットする時間に充てるのも良い機会なのではないかと思います。
1億円以上のサラリーマン不動産投資家
本のタイトルに未だにみられるのが「家賃収入1億円」「5億円のサラリーマン」など「年収」を強調するようなものが書かれています。
平均的な年収のサラリーマンからすれば、非常に魅力的な内容に見えるタイトルだと思います。
情報の信ぴょう性は定かではありませんが、サラリーマンをしながら100戸で家賃年収2億円的な人は実際にいらっしゃいます。
かなり不動産投資を勉強され、物件探しにも多くの時間を費やし、金融機関にも積極的に交渉し勝ち取った成果だと思います。
これは素直にすごいことです。実際にやりたくても出来ない人が大半なので、努力の結晶だと思います。
家賃年収「1億円」が得ることができるのか
それでは、これからの1億円以上の家賃年収を得るために、先人たちの本を読めば必ずできるのかと言われれば、そう簡単ではありません。
達成した人自身の社会的な属性、金融資産、人脈によってできたものだからです。
ごくまれに、達成した人自身が有償での大家塾を主宰されている場合があります。
同じ不動産物件を買えると思って入会しても中々上手くいかないといった話を聞きます。
結局は自分自身で開拓して努力しないといけないということになります。
本当に家賃年収1億円が必要なのか
家賃年収だけが先行してしまいますが、本当に必要な金額なのかは慎重になったほうが良いと思います。
この規模の家賃年収は、サラリーマンが購入しやすい区分マンションや新築アパートだけでは短期間で達成することは、到底できません。
これだけ家賃年収を確保するためには、少し難のある物件を購入している可能性が高いです。
全室空室物件、躯体の状況が良くない築古物件などをリフォームするなどの難易度が高いです。しかし融資を受けることができれば多くのキャッシュフローを得ることができます。
多くのキャッシュフローが得られるとしても、サラリーマンが片手間でできるものではありません。
管理戸数が増えるということは、空室対策や修繕費などで経費もかかります。
年収1億円と記載しながら、実際に手元に残る金額が全部ではありません。
それだけの苦労をしてお金を稼ぐ必要があるかはよく考えるべきです。
今後「売却」「相続」の課題が出てくる
十数年前から不動産投資をされているで有名になった方の間で、よく出てくるキーワードは「相続」です。
十数億円の資産を築いたのに「相続」することが課題になっているのです。
必ずしも家族が「相続」するとは限らないのです。親の代では「築古物件」でもDIYや業者と一緒にリフォームできたとしても、今の若い世代はそこまでの苦労を好んだりしないという話です。
綺麗な一棟マンションやアパートであればまだしも、不動産投資自体に興味がない家族が、積極的には受け入れてくれません。
そうなると「売却」という選択肢も出てきます。キャッシュフローの出る不動産でも高額で売れるとは限りません。
不動産物件は「買う」より「(希望価格で)売る」ほうが何倍も大変だということを理解したうえで、投資用不動産を購入しないといけません。
不動産投資を始めるうえでは、本当のその「家賃年収」が必要なのか、自分の基準をつくることが重要になります。