不動産を扱う投資としての代表格はその名の通り「不動産投資」です。しかし多額のお金を必要とする不動産投資は誰でもすぐに始めることはできません。
それでも不動産による投資をしたいと言う人向けには、REIT(不動産投資信託)があります。
全体的に株価も上がってきていることもあり投資をする人が増えてきました。中でもREIT(不動産投資信託)は根強い人気のある商品です。
REIT(不動産投資信託)とは
REIT(不動産投資信託)は投資信託の一つです。投資信託は様々なテーマでの株や債権などを組み合わせた金融商品です。
REITは投資家から集めた資金を元手に不動産を運用します。
運用自体は不動産投資と同じくインカムゲイン(賃料収入)とキャピタルゲイン(売却益)を得ることで資産を増やしていきます。
そして最終的には増えた資産を投資家の間で分配します。
REITの種類とは
不動産には色んな建物があるのと同様にREITにも様々な種類があります。大きく分けると5つに分けることができます。
- 複合型
- 特化型(オフィスビル)
- 特化型(住宅・レジデンス)
- ホテルリゾート型
- エリア特化型
複合型
複合型REITは、名前の通り特定のジャンルの不動産物件に絞るのではなく、様々な種類の不動産物件を組み入れて金融商品化いたします。
都心の一等地にある「オフィスビル」やショッピングモールなどの「商業施設」「住宅」「ホテル」といった不動産に分散投資を行います。
特化型(オフィスビル)
オフィスビルへの投資に特化したタイプのREITです。ビルに特化したファンドで投資対象はオフィスビルです。
最近は大型のターミナル駅だけでなく、私鉄沿線上でも駅直結のようなオフィスビルが立ち始めています。
特化型(住宅・レジデンス)
住宅への投資に特化したタイプのREITになります。主にマンションなどが対象になります。一般的な不動産投資のイメージに近い内容です。
オフィスビルや所業施設と比べて規模が小さくなります。保有する物件数が多くなりますの空室リスクなどは分散できます。また住居系はオフィスビルとは異なり景気動向の影響を受けにくいのも特徴的です。
ホテル・リゾート型
都心部のホテルやリゾートホテルなどに特化したREITです。ホテルのブランド力や収益性といったホテル運営会社の能力にも影響を受ける投資です。
リゾート開発に定評がある星野リゾートが運営しているREITが有名です。
エリア特化型
REITは東京などの首都圏を中心に投資する金融商品が多いです。地方の特定の地域に絞って運用されいてるようなREITもあります。
REITの利回りは
各社の利回りは、良い条件のものでも4%程度です。
仮に元本100万円ではじめた場合、年間に得られる利益は4万円程度となります。月々の安定収入が得られるほど投資効率が高いわけではありません。
銀行の普通預金や定期預金にしている資金を運用し、少しんばかりの副収入を稼ぎたい人にはいいかもしれません。
しかし、大手会社が行うので安定的であることは間違いありません。私も積立投資でREITを行っていますが複利もあり順調のお金を増やしています。
しかし不動産投資のような家賃収入を得ることはできません。資産性も含めると土地付き建物付きの現物の不動産投資にはかないません。
また不動産投資であれば、融資でお金を借りて高額の不動産物件を購入することができます。これはREITにはない大きな魅力です。
不動産を持っていれば家賃収入だけでなく、不動産自体を売却するなど自分でコントロールすることができます。
不動産投資はリスクが高い印象もありますが、知識を得て適切な物件を購入すれば安定したリターンが得られる投資法なのです。