「定年活動」は40代から準備をしておくべき

定活の計画を立てる

「定活」という言葉が最近注目され始めています。聞き慣れない言葉ですが「定年活動」という言葉の略語です。

 

定年前の控えて会社生活が終わった時の準備をしていくことですが、60歳直前に行うのではなく50代や早ければ40代から少しづつ準備しておくことが重要になってきます。

 

それでも40代と言えば、まだ働き盛りで教育費や住宅ローンなど負担が一気にかかる世代なので、まだ余裕を持って準備する時間がありません。

 

しかしここで重要なのは、まだ先のことではありますが40代から定年後のイメージを持ち始めておくことが大事なのです。

 

自分がやりたいことを逆算する

定年後にはいろいろとしたいことがあると思います。長期的に実現したいものから短期的に実行できるものまで様々です。

  • 「海の見える街に住みたい」
  • 「英語の勉強をもう一度したい」
  • 「世界遺産をめぐりたい」
  • 「ゴルフ三昧の毎日を送りたい」

注意したいのは自分の思ったことを実現することです。周囲に影響されずに実現したい、実行したいことをイメージしておきことが大事です。

 

そのイメージが固まっていけば、実現するために逆算した計画を準備していけば良いのです。

 

例えば「海に住みたい」という計画があれば連想していく形で分解していきます。

どこの海に住みたいか
国内か海外か
住む場所の広さはどれくらいか
戸建てかマンションか
どれくらいの家賃が必要か
10万円か20万円か
家賃を補うためにはどれくらい貯金が必要か
1000万円か2000万円か
貯金が足りなければ何で補うか
投資をするか、起業をするか

このように分解することで目的を実現することが明確になってきます。これらのイメージを少しづつでも良いので40代から考えておくことが大事になってきます。

 

孤独力を養っておく

「孤独力」は他人との接触を避け、ひとりぼっちの孤独状態を求めるような閉鎖的な意味ではありません。

 

どのような環境におかれても常に自分の意思を持って自己責任で行動できるスキルのことです。

 

定年後は増やす機会がない友だちや取引先とのネットワークは社内外問わず広げておくべきです。

 

しかし実際に行動する際に「友人」がいなくても「知り合い」がいなくても行動できる力を持っておくべきです。

 

「孤独」でも順応できる能力はこれからは重要です。特に定年活動する際には一人でどんどん切り開いていく力は必要です。

「そのうち」ではなく「今から」準備

人生を決めるのは出身学校でも勤めている会社だけではありません。人生100年時代と呼ばれ生涯現役社会を生き抜くためには、40代ではまだまだ長い時間があります。

 

「そのうち」いつか準備するのではなく、「今から」準備しても早くはありません。

 

特に定年後のキャリア形成には予備校のような学校があるわけもありません。会社からも定年後の生活までサポートをしてくれないのが大半です。

 

自分の経験を活かしてどれだけの選択肢を用意できるかが重要になり、今後の人生の分かれ目でもあります。

 

準備期間が長い方が、精神的にも金銭的にも余裕が出てくるのは間違いありません。

 

定年直前まで勤めている会社で全力で頑張ることも一つの選択肢ではありますが、時間があるうちに次の活動準備を始めておくことがこれからの時代には確実に求められます。