アパート経営をするうえで、様々なリスクがあります。「金利(上昇)リスク」「災害リスク」「老朽化リスク」など運用年数が経過すると発生するかもしれないリスクです。
しかし一番気になるのは、やはり「空室リスク」です。どのタイミングで賃借人が退去するかわかりません。その際にすぐに客付けをできるように準備を怠ってはいけません。たとえデザイナーズアパートで外観が一目をひくようなものであっても、管理状態が悪いと印象も悪くなり客付けが困難になります。
サラリーマンでアパート経営をしている方は、本業が忙しいので「自主管理」がまず難しいです。「巡回による清掃」「家賃の請求管理」「鍵の管理」「空室後の処理」など年中対応することは大変な作業です。やはり「管理」を専門業者に委託せざるを得ません。
アパート会社による管理は実際に見てみることが大事
新築アパート会社であれば、管理委託がパッケージ化されています。この内容も比較しなくてはいけないくらいサービス内容が様々です。通常は家賃の5%を基準に管理費が設定されています。
デザイナースアパートをセールスポイントにしている会社を特にチェックしたほうがいいのは、「巡回による清掃」です。この実施内容によってはアパートの価値が大きく変わってきます。
新築アパートを購入を検討する際には、提案書にあるパース(予想イラスト)ばかりが目が行きがちですが、実際に運営されているアパートを見て管理状態を見ることが必要です。
それもモデルルームとして用意されている管理が行き届いたアパートではなく、実際に稼働しているアパートです。こちらはキレイに管理されてて当然です。
アパート会社の中でオーナーチェンジなどで中古を販売している物件などがあれば、ぜひ訪問することをお勧めします。その際に見回ったほうがいいチェックポイントがあります。
まずチェックすべき清掃ポイントは5つ
1.ゴミ置き場
言わずもがなですが、この場所が荒れているとアパートを借りたい人の第一印象が俄然悪くなります。ゴミの日以外にも放置されていたとしたら、管理が悪いという以前に、ルールが守れない属性の人が住んでいると予想されます。
2.自転車置き場
都心アパートではスペースとしては、必須だと思います。最近は駐輪のラインが引かれていたり、専用のロックする設備があったりします。こちらもゴミ置き場同様に整然と置かれていないかの確認が必要です。
3.階段
最近は、オートロックのアパートも増えてきて内階段になっている仕様もありますが、一般的なアパートと言えば外階段です。共有部分かつ通る頻度が高いです。痛みやすい箇所でもあるので、メンテナンスが必要です。落ち葉などゴミなどが放置されていると、デザイナーズアパートでも一気にイメージが悪くなります。
4.共有廊下
階段と同じくですが、注目すべきは居室前スペースです。雨が降った後の傘は何とか許せますが、入り切らなかった靴や粗大ゴミがある場合は、常態化する恐れがあるので、要注意です。毅然と管理会社から賃借人に指示することが必要です。
5.館銘板(サイン)
いわゆるアパート名の表札です。デザイナーズアパートとして外観と統一された箇所です。「アパートの顔」とも言えるスペースが埃が被っていて、キレイに清掃されてないのは、清掃を請け負っている管理会社の姿勢が伺えます。
デザイナーズアパートをキレイに維持するには、清掃がとても重要です。満室経営するための基本中の基本です。引き渡しの時は、一番綺麗な状態ですので、空室リスクを少しでも防ぐために維持管理はとても重要です。
アパートを作りっぱなしだけでなくオーナーのことを第一に考えて管理して一緒にアパート経営をしてくれる会社かどうか見極めが必要です。