新型コロナウイルス感染拡大が広がるなかで、東京や大阪、札幌などの都市圏での飲食店への営業時間短縮の要請が再び行われます。
営業する時間も限られてくると利用する人が少なくなり、今年の春の自粛以上に飲食店経営に影響を与えます。
給付金を用意する自治体もありますが、ニュースなどでは「このままでは年内を越せない」と嘆く経営者の姿が出ていました。
忘年会を9割は開催しない意向
年末年始は「忘年会」「新年会」と飲食店にとっては繁忙期です。
Gotoイートの恩恵もあり復調し始めていた飲食業界にとって、営業時間自粛は大きな打撃となります。
さらに追い打ちをかける情報としては、開催する企業側も忘年会自体を自粛し始めるという動きがあります。
日経新聞の記事によると、企業の9割は「今年は開催しない」と答えており、年末の風物詩の景色が大きく変わりそうだということです。
例年なら忘年会などで埋まる12月上旬も予約の空白が目立つ。
実際、忘年会の盛り上がりは営業時間に関係なく低調だ。東京商工リサーチの調査では都内2381社のうち、忘年会や新年会を開催しない企業は2150社で9割超。全国平均も88%に上る。
引用:日本経済新聞
これが事実だとすればオフィス街やターミナル駅近くの飲食店への影響は大きいです。
数十人単位で開催されていた忘年会自体がなくなってしまえば、飲食業界は時短要請どころではありません。
プライベートの飲み会も減る
会社の忘年会はイベント行事なので仕方がなく参加している人も多いのではないかと思います。
逆にプライベートで忘年会をする人は増えるのではと思いますが、少人数の飲み会も少なくなっていると言います。
これは、「世間の目」を気にしてしまうため「飲み会」自体を実施しない人は増えているのです。
リモートワークで自宅での仕事が増えている中で、わざわざ飲み会に出ていくこと自体がNGな雰囲気になっているのです。
「今は我慢」なのか、これは普通なのか
「今は我慢」という意見も出ていますが、すでに新しい生活様式になっているのではないかと思います。
食事するとき以外はマスクを直用する「マスク宴会」を推奨するような自治体もありました。
しかし「お酒」が入り陽気な状態ではそのような行為が正常にできるとは思えません。
少人数でもお店で飲むこと自体が感染リスクの高い行動になるため、開催することも消極的になります。
すでに外食産業大手は飲食スペースを無くして「テイクアウト事業」に業態を変化しています。
換気ができる郊外で食事をする「ピクニック」なども注目されています。
昔のようなワイワイと遅くまでお酒を飲むような時代には、簡単には戻れないのではないかと思います。