キャッシュレスを使う人はお金に敏感
株式会社ジェーシービーは、先月最初に全国の20歳から69歳の男女を対象に今年で5回目となる「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査」をインターネットで実施しました。
キャッシュレス文化が広まりつつ中で、キャッシュレスを積極的に使う人のお金に対する考え方と傾向が出てきました。
現金派より2.4倍の貯蓄を増やす
調査では昨年1年間に増やせた貯蓄額は平本均57.2万円になります。
昨年1年間で増やせた貯蓄額を、日頃の買い物などの“支払い方法”で分けたタイプ別にみてみます。
キャッシュレス派の平均貯蓄増加額は83.2万円、現金派の平均貯蓄増加額は34.2万円となりました。キャッシュレス派の平均貯蓄増加額は現金派の2.4倍です。
支払い方法の意識で貯蓄額が変わる興味深い結果です。男女別に平均貯蓄増加額をみると下記のようになります。
【平均貯蓄額】
キャッシュレス派
男性:102.4万円
女性:61.6万円
現金派
男性:45.8万円
女性:23.3万円
日頃の買い物(支払い)の意識なのか無駄使いをしないのか貯金が多いことにお金に対してシビアに管理しているのかもしれません。
キャッシュレス派は意識も高い
日頃の買い物などの“支払い方法”で分けたタイプ別にみると、キャッシュレス派の平均貯蓄目標額は325.4万円、現金派の平均貯蓄目標額は178.3万円となりました。
キャッシュレス派は現金派の1.8倍の貯蓄額を目標としている
引用:ライブドアニュースより
男女別に平均貯蓄目標額をみると大きな隔たりがあります。
【貯金目標額】
キャッシュレス派
男性:407.8万円
女性:232.4万円
現金派
男性:209.5万円
女性:149.1万円
キャッシュレス派は財布を持つのが面倒という人もいるかもしれませんが、ポイントが貯まります。
インターネット経由ということもあり「クーポン」情報にも即時反応できるので、同じ商品を買うのでも「現金派」よりお得感を享受できるのではないかと思います。
「令和」世代は現金を知らなくなる
キャッシュレス決済手段には、クレジットカードや電子マネー、キャリア決済、モバイルウォレット、QRコード決済などがあり選択肢が増えてきています。
最近ではPayPayによるQRコード決済がユーザー還元キャンペーンで話題を集めました。
電車を多く利用する地域であれば電子マネー(Suicaなど)を使う頻度は高いと思います。私もコンビニエンスや書店などはほとんどSuicaで済ませています。
物販系が浸透し始めたので、普及には今後は「飲食店」が重要な鍵になってくるのかもしれません。
一部では、おこずかい」や「お年玉」もキャッシュレスになるのではないかという意見もあります。お金を知らない世代が出てくるのかもしれません。
先ほど発表された「令和」世代の子どもたちは硬貨も紙幣も知らない生活が一般的になるのかもしれません。
全てがデジタルが良いとは言い切れませんが、より便利に通貨の世界が成熟することによって世界中で生活が楽になります。
政府も躍起になって国内事業者によるキャッシュレス化を進めています。背景には個人データの管理の面で海外にデータが出ていかないようにするために囲い込んでいるという目的もあるようです。
日本は欧米に比べて「お金の教育」が足りていないと言われています。キャッシュレス時代によりお金に対する意識が変わり、お金を活かす人が増えていければ良いと思います。