フィンランドの働き方改革は「週4日、1日6時間労働」

フィンランドの風景

34歳というフィンランド史上最年少の若さで首相に就任した、フィンランドのサンナ・マリン首相が、「週4日勤務」で「1日6時間労働」という魅力的な働き方の導入 を本格的に検討していると発表がありました。

「週4日&1日6時間労働」をフィンランドの新首相が計画中

マリン首相が、労働者が家族とより多くの時間を過ごせるようにするための法案として、「週4日・1日6時間労働制」を検討していると発表。マリン首相は運輸通信大臣時代から、生産性を改善するための「労働時間の短縮」を提唱していました。

引用:ライブドアニュース

日本でも一部の大企業が「週4日勤務(週休3日)」ということ導入することで話題になりましたが、全ての社員ができるとは限りません。

 

週休3日取れるとなるとワークライフバランスの面でも非常に有効に時間が使えることになります。育児する家庭にとっては非常に楽になると思います。また趣味や副業、ボランティアなど本業とは別のライフスタイルが容易になります。

 

しかもフィンランドでは6時間労働にするという試みです。10時に出勤しても16時には退勤できるとうことなので、家族一緒に夕食も食べれますし、習い事も余裕を持って通えます。平日も充実した生活ができるのではないでしょうか。

 

デンマークでは「週4日勤務」を導入済み

フィンランドがここまで導入に踏み込んでいるのは、隣国のスウェーデンがすでに「週4日勤務」を実施していることが影響されているようです。

 

同じく北欧のデンマークでも同様の動きがあります。

 

デンマーク首都であるコペンハーゲンの北にあるOdsherred市では、すでに職員の勤務を週4日(週休3日)にしています。市役所は金曜日に閉庁しますが、月曜日から木曜日は朝7時から夜7時まで業務を行い、職員の勤務は週35時間となっています。

 

確かに平日の金曜日が閉庁なのは、影響があるかもしれませんが、その分夜を遅くしたほうが市民にとっては都合が良いと思います。仕事帰りに余裕を持って市役所に寄ることができます。

 

公共機関でもできるとなると民間も導入するハードルも下がるのではないでしょうか。

 

すでに労働時間を短縮しているある民間企業に調査を行ったところ業績は変わらないという結果が出ています。むしろ社員はより健康になり、時間に対する仕事内容がより効率的に働けるようになります。

「週4日勤務」のメリットとは

実際に「週4日勤務」なったら生活スタイルが変わります。働き方だけでなく生活に影響するメリットは何でしょうか。

週4日勤務によるメリット
  • 従業員満足度の向上
  • 多様な働き方の推進
  • 人材の確保、人材流出の低減
  • 企業イメージの向上
  • 従業員のタスク管理、タイムマネジメント能力の向上
  • 新たなイノベーションへの期待
  • ワークライフバランスの促進
  • 長時間勤務によるストレスの低減
  • 趣味や副業、ボランティアを行う時間の確保
  • 週末レジャーの充実(短期での海外旅行など)

 

「週4日勤務」のデメリットとは

「週4日勤務」となれば業務時間が短くなるので賃金の減少も考えられます。仕事に対してアウトプットができる生産性が求められます。

70歳定年によるメリット
  • 1日あたりの業務の増加
  • コミュニケーション不足
  • 職場内の不公平・不満の噴出
  • 就業規則、人事評価制度などの見直し
  • 賃金の減少

賃金が足りない分は「副業」するなどで補う必要性が出てくるかもしれません。しかしサービス残業や付き合いでの飲み会に時間を費やしているのであれば、スキルアップ、人脈作りをかねて「副業」をしたほうが良いかと思います。

「週4日勤務」に対する意見

「羨ましい」という多いのが目立ちます。しかし実際に生産性が上がるのは懐疑的な意見もあるようです。

  • いーなー!! 1日6時間、週4日労働!! めっちゃ理想的!!
  • 余計な仕事を減らすのは大事。暇つぶしのための仕事とか平気であるからな…。
  • 濃厚な6時間ならいいけど 休みが多くなるぶん 出来る限り怠けようとする奴が出てくる
  • すごいな。。仕事によるのだろうけど。。
  • 今の給料が貰えるなら大歓迎だけど、絶対に減るよね…

週4日勤務に対する準備が必要

しかし「週4日と6時間勤務」は人生100年と言われている時代において長く働くことのできるポイントが含まれていると思います。

 

学生から社会人になるときに「長期休み」が取れないなど嘆くこともありましたが、週4日勤務であればバランスよく充実した会社員生活が過ごせそうです。

 

企業側でも導入が簡単ではないかもしれませんが、フィンランドのように国策として行えば、働くことに対して新しい価値観が生まれるのではないでしょうか。

 

もし「週4日、6時間勤務」となって空いた時間が無駄にならないようにしないといけません。

 

スマホでゲームやだらだらテレビを見るのであれば生産性がありません。普段から時間をみつけては「趣味を作る」「副業をする」「習い事をする」などの準備をしておくことが重要です。

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