「空室対策」に家具付き物件は有効か

多くの企業では上半期も終わりになり、人事異動が行われる時期でもあります。

転勤などもあり、繁忙期である年度末と同様に入退去が起こるシーズンでもあります。

空室対策をするオーナーも多いのではないか思います。

対策のひとつとして、入居者の初期投資の負担を減らすために「家具付き」にして募集をする場合があります。

空室が埋まるのに最適なテクニックとされていますが、果たしてこれは有効な手段なのでしょうか。

「家具付き」は単身者向けのサービス

「家具付き」とはどのような物件かというと単身者向けに生活必需品となるものを用意した物件です。

家電
・テレビ
・冷蔵庫
・洗濯機
・電子レンジ
・掃除機
・電気ケトル
・炊飯器

家具
・ベッド
・ソファ
・テービル
・鏡

いたれりつくせりの物件です。オーナーも経費にできる場合もあるので、積極的に利用することも多いです。

以前は、中古で客付に悩んでいる オーナーがリフォームと一緒に揃えるテクニックが流行りました。

最近では新築系の物件が多く出てきているのが特徴的です。

転勤の方や一人暮らしを始める方はその物件で決めていくケースが多くライバル物件が増えつつあります。

最近では、スマホから申し込みができるとして、新しい業態の「OYO LIFE」が出てきています。

ホテルライクなセンスのよいインテリアを導入していますが、少し割高感のある家賃設定です。

手軽に入居ができるということもあり、新しいライフスタイルの方には向いているサービスなのかもしれません。

「家具付き」物件のデメリット

入居者の負担もなく、空室が埋まり、経費計上もできて良いのではないかと思いますが、デメリットになる部分もあります。

入居者が短期間利用である

家具付きという意味ではメリットがありますが、入居者がすぐに退去する可能性があります。

この手の物件は、転勤の多い単身者には合致する条件なのかもしれません。

センスが合わないと入居しない

カラフルな組み合わせで設定しても、入居希望者がシンプルなものを好むようであれば、ミスマッチとなり申し込みがされません。

また、家具や家電も安く仕上げるために、型落ちや中古を選ぶと、それを好まない入居希望者もいます。

オーナーのセンスにハマれば良いのですが、それが理由に入居されないケースもありえます。

故障したときは余計な経費がかかる

エアコンと同じく入居中に故障した場合は、交換をしなくてはいけない場合もあります。

また不要と言われたときも、処分もオーナーが負担しなくてはいけない可能性もあります。

交換や処分に関して、契約でしばることもできますが、その煩わしさが逆に負担に感じて入居されない場合もありえます。

「家具付き」物件は、何年も利用できない

家具付きは流行り廃りがあるので、何年も使えるわけではありません。

女性の方や潔癖症の方であれば、前の入居者が使ったベッドやソファを好まない場合もあるでしょう。

継続するために無駄なコストが発生することにもなりかねません。

一時の空室対策としては有効かもしれませんが、過剰な設備は入居者のライフスタイルをも制限する可能性があります。

最近では「レンタル家具」といったサービスも出てきていますので、入居者の初期費用の負担も以前ほど高くはなくなっていくかもしれません。

安易にIKEAのソファや鏡を入れるようなテクニックは何年も使えるわけではありません。

入居者のニーズの変化が速くなっていくので、これからは「家具付き」物件は難しくなるのかもしれません。

自分のライフスタイルに合わせて住居を転々とすることに魅力を感じる若い世代にはマッチしているのかもしれません。
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