なぜ新築ワンルームマンションが売れてしまうのか

久しぶりに日経新聞に「投資用新築ワンルームマンション」のチラシが入っていました。この新築ワンルームマンション投資を古くから事業を行っている「スカイコートグループ」です。私も中古ワンルームマンション投資を検討していた頃に、同社が手掛けた物件を多く提案受けました。

資料を見ると「借上保証システム」いわゆるサブリースを前面に出した広告になっています。収支計画上は下記のような記載です。

・場所:蒲田エリア(京急蒲田駅まで徒歩9分)
・物件金額:28,400,000円
・収入:912,000円
・支出:85,972円 ※変動金利2.0% 35年間
・負担額:8,472円

この時点で不動産投資を少しでも勉強されている方であれば、このような物件は投資対象にはしないと思います。しかしポイントとして、負担額(赤字)の箇所に下記のように補足的に書かれています。

少額で資産が構築できます
年金や生命保険代わりにも!

このような表現があると不動産投資初心者や高齢者の方は、実際の生命保険の支払いや積立年金の金額を考えるとたいして高くないと考えてしまうのかもしれません。しかしながら「借上保証」や「変動金利」が条件にあることを忘れてはいけません。借上保証の金額が下がったら、変動金利が上がったとしたら、この「8,472円」が倍々に増えていく可能性があるのです。

それでもなぜ購入する人が後を絶たないのでしょうか。こういった新築ワンルームマンションが売れ続けるのでしょうか。不動産投資を実践している方であれば不思議だと思います。それは購入者が「全くの知識のない初心者」だから通じるのです。そして「不動産投資」とう言葉に「初めて接触」からです。

スカイコートのチラシには納得するようなセールスポイントが書かれています。

・創業49年の実績と信頼(930棟以上、34,000戸以上の実績)
・安心の家賃保証
・年金のプラスとしての収入源
・相続対策として
・身内の住まい用として

最後の「身内の住まい」と書かれたら、もう不動産投資ではありません。これを他の不動産投資と比較しないで見たり、セミナーで聞いたりするとこの内容をやらない理由がないと判断してしまうのです。

そうなると初めて不動産投資を知る内容がとても重要になります。自分も区分の中古ワンルームマンションのセミナーから入ったので「これ以上の投資対象はない」と判断していました。当時の営業も「一棟マンションやアパートはリスクが高いです」と説明を受けたので、信じてしまっていた感があります。

何事も最初が大事なのです。不動産投資を始める際に、最初に読む本、最初に参加するセミナー、最初に見た不動産投資家のブログ(話)が後の影響になることは間違いないのです。一度信じたものは他人に指摘を受けるまでは気が付きません。

新築ワンルームマンションのセールストークは大なり小なり関わらず「スカイコート」と同じ内容が大半だと思います。ブランド名を変えようがエリアを変えようが提案してくるのは同じです。それでも販売し続けることができるのは「全くの知識のない初心者」が存在するからです。最初に見たものに惑わされず、焦らず不動産投資は始めるべきだと思います。

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