「年収1000万円で入社しませんか」。日経新聞のコラムによると最近新卒採用でこうした高額な収入をうたう会社が増えてきたそうです。
新卒の平均年収は200〜250万円程度だといわれていますので、破格の待遇に思います。高額の年収を得るための職種には総合商社やコンサルティングや外資系企業が浮かびます。
最近ではAI(人口知能)のスペシャリストなど必要とするIT関連企業は、優秀な学生を確保するために好待遇の条件を示す企業は少なくありません。
海外からすれば好待遇ではない
一般的に多くのビジネスパーソンが目標としている年収1000万円を超える人は全年齢で5%程度しかおらず、20代に限るとわずか0.2%程度しかいないという現状です。
日本独自の給与体系もあるのかもしれませんが、平均的な年収が決まっています。しかし海外ではさらに高い年収で雇用をしています。
GAFAとよばれる世界有数の大手企業や中国企業の年収が2000万円超えることが通常のようです。
世界の企業と対等に競争するには優秀な人材がいることは必須です。そういう点からも日本は大きな開きがありますので、雇用形態の見直しは早急に必要になってくると
日本企業では妬みの対象になりやすい
さらに日本の場合であればこのような高額での年収の社員を入社する場合は、際立って目立つので特別扱いにせざるを得ません。
そうなれば悪い方向になると既存社員にとってはモチベーションが下がる可能性もあります。酷い場合は妬みを持つようになり、組織的には良くありません。
現時点では契約社員での雇用をしたり、新たに小会社を作り在籍させるなど特別扱いにしているようです。
プレッシャーのある職場環境になる
従来の日本企業であれば新入社員であれば「未経験者」として扱い「社員を育てていく」という考え方としてありましたが、これからの時代は通用しなくてなっていきそうです。
学生時代にしっかりとしたスキルを身につけていることで、スタート時に差が出てくる時代になってきたのだと思います。
運よく高年収で入社ができたとしても、周囲からのプレッシャーがあることは想像されます。
「あれだけの年収があるから貢献してもらわないといけない」などのような目線があれば、本人も相当な精神的に強くないといけません。
ましてや雇用形態が「契約社員」となればプロスポーツ選手と同じように契約更改をすることになります。
本業だけで1000万円をもらうデメリット
しかし同時に一つの会社から1000万円をもらうことのデメリットもあります。プレッシャーの中で仕事をするので、時間的にも拘束されることでしょう。
そしてその会社からの給与を維持するために日々努力をしないといけないのですが、運悪く成績や評価が未達になると、年収1000万円から下がる可能性があるのです。
そうなると年収を戻すために更なる激務な仕事を強いられることになります。
今の時代は一つの会社から高額の年収をもらうことはリスクでもあります。
さらに必要なスキルは副業含めたパラレルでの収入を確保することです。そうすることで精神的にグッと楽になります。
- 収入が増加する。
- スキルや知識、経験が得られる
- キャリア形成になる
- 本業の収入があるのでやりたい仕事にチャレンジできる
- 起業や転職にも活かせる
さらに副業で稼いだお金を使って「不動産投資」や「株式投資」を始めると「不労所得」の仕組みを得ることができるので、さらに安定していきます。
一つの会社でプレッシャーを感じながら仕事をするより「複数の収入源を持つ」ことで可能性が広がります。
私の知り合いでも平日は都会の企業で働き、週末は地方でIT関連の仕事をしている人もいます。忙しさはありますがとても充実した毎日を過ごしています。
新卒、中途入社限らず「年収1000万円」という誘いだけで仕事を選ぶときは慎重にならないといけません。