東京都の感染者の発表を見る限りでは、すでにアフターコロナなのかコロナ第2波発生の直前なのか線引きが難しいところですが、国全体が経済活動は復活していく意思は強く感じます。
一方、普段の生活においては完全に復活したとは言い難く、ニューノーマル(新常態)ともいえるべき状況です。
街中のスタンド式カフェなども通常通りの営業に戻ったところも多いですが、混み具合的にはそれほど多くない感じです。
サードプレイスで「起業」を目指す人たち
スタンド式カフェはサードプレイスとして、様々な人が目的に沿って過ごすことができました。
自宅や職場とは隔離された、心地のよい第3の居場所を指します。
サード・プレイスの例としては、カフェ、クラブ、公園などが挙げられます。
「読書」に勤しむ人もいれば、「勉強」している学生、「相談」をしている会社員など多くに人でにぎわっていました。
なかでも「起業している」もしくは「起業を準備している」といったような人もみられました。
熱心にパソコンに打ち込んでいる人やslack(コミュニケーションツール)を使ってTV会議をしていたり様々です。
世の中に「起業をしたい人」がこんな多くいるのかと思うくらい熱気に包まれています。
「起業」をするには準備が必要
今までの自分のキャリアを活かして「起業」はキャリアアップの選択肢の一つとしては良いと思います。
インターネットによる起業は比較的参入しやすい環境です。しかし実際にはそう簡単ではありません。
起業するためには入念な準備が必要です。
- 起業をするきっかけとなるアイディアはあるか
- 達成するためのスキルはあるか
- 実現するための人脈はあるか
- 継続するための資金はあるか
起業するということはアイディアは思いつきかもしれませんが、準備することが実に多くあります。
多くの起業は「準備段階」で挫折
起業には準備するには時間と体力が必要です。
特に退職する前のサラリーマン時代は時間が取れません。
そんな限られた時間であっても積極的な行動に出ることが「起業」するには大事になります。
- 事業計画書の作成
- 起業セミナーに参加
- 異業種交流会に参加
- 経営者ヒアリング
- ビジネスイベント主催
- 勉強会開催
特に自分のアイディアを聞いてくれる人がいるだけでも、起業している感が出てきます。
行動するだけでも立派なことですが、残念ながら起業した訳ではありません。
そしてセミナーや経営者へのプレゼンテーションなどで事業プランが認められないとなると、心が折れて挫折する人が一番多いようです。
起業するには諦めない信念が必要なのですが、サラリーマンをしていると本業があるがゆえの「甘え」も出てきます。
「起業」で必要なのは経済的余裕
起業は難しい理由の一つに経済的に続かないということもあります。
- 計画通りに売上ができない
- 出費が増え続ける
この状態が続いていくと、何とかしないといけないということから休みも取らずに働かなくてはいけません。
そうなると体力的にも厳しい状態になっていきます。
そして「生活費」も稼げないと、もはや「辞める」しかありません。
特に今回のようなコロナ禍においては、道半ばであきらめる人がさらに増えたではないかと思います。
経済的な理由で準備して起業した「事業」を辞めることは非常に残念なことです。
もし「起業」するなら安定収入を持ってから
起業するにしても、まずは安定収入を得てからの方が精神的にはストレスがありません。
具体的には、不動産投資による家賃収入や株式による配当収入などのいわゆる不労所得です
生活できる収入があれば、多少のチャレンジ(起業)しても良いと思えるようになります。
逆転の発想ではありますが「起業」は余裕がないとできません。
「退路を絶ってまで起業する」という気持ちも大事ですが、長く続けるにはやはり「お金」が必要です。
今のコロナ禍においては「お金」がない状態での起業はリスクでしかありません。