サラリーマンのままで副業1,000万円
以前読んだ栗林篤さんの「サラリーマンのままで副業1000万円」という本を久しぶりに読み返しました。2016年に出版されたいわゆる「不動産投資でセミリタイア」系の本になります。
当時は「光速不動産投資だ」「地方RC一棟」的な派手な内容が多かった中で「コツコツと真面目」にすれば誰でも副収入を得ることができる内容で、共感する部分は多い内容でした。
実際には「株式投資での優待」と「戸建による不動産投資」の手法と体験談が書かれています。
最近は「株式」「FX」「不動産投資」と複合的な本が多く出ていますが、当時にしては珍しい内容だったと思います。
いずれにしても「不動産投資」だけでなく「株式投資」との複合での副収入を得る方法は、シンプルながらわかりやすい内容です。
「ポートフォリオワーキング」という考え方
昨年からの「働き方改革」で「副業」が一般的になるつつあります。先ほどの本には「ポートフォリオワーキング」という「収入の複線化」のパラダイムシフトが起こると書かれていました。
1つの活動(仕事)に専念し続けていると、その活動の意義が時代とともに薄れてきても他の活動に移行するのが難しくなる時代になりました。
そうなると今の状況を壊すことができないので、興味関心が他の活動に移っても移行する勇気が持てない人が多いのです。
給与を上げたいけれど昇給が望めない、しかし転職する勇気はないという人が多いのではないかと思います。特に家族を養っている会社員であればリスクが大きいです。
しかし会社からの収入だけしかないことのほうが「リスクが高い」というのがこれからの考え方です。
企業に入ってから、さらなる高みを見るためには「ポートフォリオワーキング」が必須なのです。
ミニマムライフコストを知る
著書の中では「ミニマムライフコスト」を知ることが大事と書かれています。
ミニマムライフコストとは、生活するのに必要な最低限のコスト(お金)を表しています。
生活するうえで必要なお金ですので、具体的には下記のような項目です。
・住居費(家賃)
・光熱費(水道、電気、ガス代)
・通信費(携帯電話代、インターネット代)
・食費
・交通費(通勤費)
これらのコストをまず把握をすることが大事とされています。
そしてさきほどの「副収入>ミニマムライフコスト」が成立すれば精神的にも安定するということです。
独身の方であれば、実際には月30万円が基準になるのではないでしょうか。著書では1,000万円の年収を達成していますが、400万円あれば十分と書かれています。
副業でこの金額を確保できれば心強いと思います。
家族を持っていると養うことが必要になり、最低必要な項目に「教育費」が追加されますので、最低金額は大きくなります。
しかしこれらの支出を把握することで、お金への不安をある程度は無くすことができます。
・最低限の生活費を知る
・必要な収入を複線化する
かつ年金や社会保険などの制度が充実している会社員をしていれば最強の組み合わせだと思います。
時間を掛けて資格をとったり、英語の勉強をしても収入に上げる効果が少なくなってきています。(あって当然的な世の中なのかもしれませんが、、、)
筆者は「ガチ勢がやってこないフィールドで戦う」べきと説いています。
その道でプロとなろうとしている人はたくさんいるので競合が多いのは事実だと思います。敢えてその道で戦うことが無駄な時間とコストを消費します。
これからは単にお金が必要なので「副業すればいい」という時代から、規模は小さくても自分しかいない場所で「副業」の道を選択していくことは大事だと思います。
サラリ-マンのままで副業1000万円 マジメ系クズでもできる消耗しないで稼ぐ極意