不動産投資でのキャッシュフローは魅力的
不動産投資をする上で、キャッシュフロー重視の方が大半かと思います。一般的な金融商品とも比較して利回りもよく安定的なリターンを得られるのは非常に魅力だと思います。
実際にキャッシュフロー重視で不動産を拡張的に取得して、給与年収よりも高い家賃収入を得ることができるようになることを目標にしている人は多いと思います。
その点では否定はしないのですが、他の投資と異なるのは「借金」という形で「融資」を受けていることを忘れてはいけません。
収入が増えたと実際に入れるのは、借金の返済がなくなったときに初めて成立するものだと思います。
不動産投資は「融資」を受けて成り立つ投資
不動産投資は、金融機関から「融資」を受けることができる数少ない投資です。
属性の良いサラリーマンは不動産投資をする上では「融資」を受けることできる優位なポジションであることは変わりはありませんので、有効活用するべきだと思います。
しかし、お金を借りている中で、家賃収入で得たお金をそのまま使うことは賢明ではありません。貸している金融機関からすれば「お金があるなら早く返して」と思われても仕方がない状況です。
その基本の前提を理解していく必要があります。「融資を受けた→家賃収入が増えた→贅沢できる」は、間違った認識だと思います。
キャッシュフローは収入ではないということを理解することはとても重要です。使う目的とタイミングは大事になってきます。
贅沢するためのお金ではない
不動産投資でセミリタイアできた瞬間に豪遊するような人も実施にいます。
「経済的な自由を獲得して、混んでいない時期に旅行ができて幸せです!」的なSNSをあげる人もいるかと思いますが、借金があるということを忘れてはいけません。
融資を受けている時点で、まだリスクがあるのでそのお金を使っていいのかは、よく考えるべきです。
家賃収入で月に100万円稼ぐことが嬉しくなり、住む場所や車を買い替えて生活レベルを上げてしまう場合もあります。
その際に家賃収入を生活費の充てにしているとした場合に、家賃収入が途絶えた瞬間に維持できなくなります。
その不動産投資による生活はリスクがあることを忘れてはいけません。不動産投資は返済が終わること、もしくは売却により手元から離れるまでは慎重にするべきだと思います。
貯蓄、再投資であれば良い
生活費のためでないとしたら、何のために投資をするのかという話になります。それは個人によって目的が異なるかもしれませんが、資産形成という意味では正しい目的の一つだと思います。
家賃収入で溜まった現金は将来に繰り上げ返済をして資産化を進めるという形でも良いと思いますし、現金を他の投資に再投資することで増やしていくということも正しい活用方法の一つだと思います。
頭金にして次の不動産投資を拡張していくのは正しいと思いますし、株式などの金融投資を始めるのも良いと思います。
特に次の融資を受けたいのであれば、家賃で得た収入をどのようにしているかは重要です。浪費するタイプは堅実性を好む金融機関からは評価されてにくい傾向にあると思います。
その目標に対して現金を保有していくのであれば、先ほどの生活費で浪費、消費するよりも健全な考えかと思います。
キャッシュフローだけでの生活はNG
給与所得だけではない、家賃収入を得るとお金持ちになった気分になるのは確かです。現金が増えていくことは、将来に向けて大事なことです。
ましては「老後資金2000万円不足」騒動に見られるような不安に対しても、不動産投資を始めることにより先手を打つことになっています。
その大事なお金をいきなり生活費に充てるのは、これからの不動産投資のトレンドからすれば正しくないのかもしれません。
資産形成のために、給与収入で生活ができるのであれば、キャッシュフローは期待せずに短期間の金利で融資を組んで10年後、15年後に担保ない不動産を獲得する方法を選択する人も増えてくるのではないかと思います。
いずれにせよ、給与所得を超えるキャッシュフロー目的の不動産投資は、融資環境からすれば簡単ではなくなりました。
不動産投資に関しては、周囲に惑わされることなく自分にとって必要な目的に変更するべき時代が来たかもしれません。