不動産投資の初心者が実際に投資用物件を購入する場合、「中古アパート」より「新築アパート」のほうが始めやすいと思います。
融資においても企業に長年勤続していて、頭金を用意できるのであれば「新築アパート」は承認が出やすい条件です。
サラリーマンの初心者で基本的に売却をせずに長期的に保有するのであれば「新築アパート」のほうが良いと思います。
しかし「新築アパート」だから全て良いとは限りません。
購入を検討する際には注意すべき点があります。
注意(1)仲介会社から「新築アパート」購入しない
不動産物件は売主から直接購入することより、仲介会社による売買が大半です。
しかし「新築アパート」に関しては、自ら企画、施工、販売している会社のほうが良いです。
仲介会社は物件自体を売ることには長けています。
しかし物件自体の売主ではないため物件の良し悪しを正確には伝えない可能性があります。
「新築アパート」という名前であれば、強引にでも売ってくる可能性が高くなります。
初心者が「新築アパート」を購入するのであれば、売主になっている会社から購入するほうが安全だと思います。
注意(2)即決を求められても購入しない
不動産投資でありがちなセールストークですが「即決」を求められることは、初心者の段階では無理して購入しないほうが良いと思います。
先ほどの仲介会社は仲介手数料がメインビジネスになっているので、他の仲介会社より先に売ることを優先します。
半ば強引に売ろうとする意味で「即決」を求めるのです。
「他に申込を検討している人がいます」「二度と出てこない希少物件です」などの常套句に流されないようにしないといけません。
たとえ決められなくても、購入検討の経験を積んでいけば「自分自身で購入を判断できる」ようになります。
そういう意味でも焦って売ろうとしない「売主物件」のほうが安全です。
売主側も強引に物件を売ってから後々苦情が出ても困りますので、価値を理解して購入してくれるのほうが良いと思っています。
注意(3)物件を完璧を求めすぎない
物件自体を選定する際に「100点満点」を求めすぎないということです。
自分のイメージや世間の評価を気にしすぎて、中々購入に踏みきれなくなれば、いつまで経っても不動産投資を始めることができません。
また、時代背景に応じて物件自体の評価も変わっていきます。
以前であれば「ロフトがあったほうが人気がある」「駅近の狭小アパートがベスト」という評価がありました。
しかし、現在の在宅勤務中心の生活が増えていけば、入居希望者の選定基準も変わってきます。
最初から「100点満点」を狙うのではなく、失敗しない「80点」くらいの「新築アパート」を選ぶほうが無難です。
購入に値する「新築アパート」は少ない
「80点」の新築アパートであったとしても、中古アパートの流通数と比較すれば非常に少ないのが現状です。
特に30年前と変わらないような仕様で外壁だけがキレイな新築アパートは購入には値しません。
まずは信頼できるアパート会社と連携することがよいかと思います。
アパート会社も毎月数百件と販売しているわけではありません。
初心者であれば、限られた販売物件に対しても希望する条件が合えば購入するくらいの気持ちで良いかと思います。