投資用アパートを購入するなら1Kロフトより1LDK

テレワーク生活では「通勤利便」より「部屋数」重視

東京都内では一時期「狭小アパート」が人気の物件となりました。

アパートが建設されているのは、都心でも若者に人気のある駅の徒歩圏内の場所です。

ワンルームでも10万円近くするような場所ですが、通常より2~3割安い値段で借りることができるのです。

広さが3畳の1Kロフトでの生活

その家賃の安さの理由は「広さ」です。

ワンルームであれば20平方メートルあるところが9~10平方メートルくらいで3畳くらいの大きさなのです。

それでは寝るスペースや収納場所が確保できないために「ロフト」を標準装備をしています。

都心で働く人が「寝るため」だけと割り切っているのであれば、都合の良い部屋となっています。

部屋数が多いと家賃収入が増える

オーナーにとっても狭小アパートがメリットがあるのです。

それはアパートを建てる土地で最大限に部屋数を確保できるからです。

単純に部屋数が多いとその分、家賃収入が増えます。

アパートで部屋数を増やすためには、間取りを小さくするか、階数を増やすしかありません。

しかしその分、建築コストがかかることになり、収支計画に影響するので注意が必要です。

入居者の満足度は1Kより1LDK

「寝る」だけの部屋と割り切ったとしても、友達や家族を呼ぶにはさすがに狭い広さです。

快適に過ごすのであれば、やはり1Kロフトより1LDKのほうが充実します。

また現在のコロナ禍であれば、働き方もテレワーク中心となり都心の一等地に住む必要もなくなってきます。

そうなれば、少し郊外の土地で間取りが1LDKという広めのアパートを建てるほうが賢明です。

何よりも居住性が良いアパートは、退去する人が少なくなります。

そうなれば家賃収入が安定したアパート経営が見込めます。

無理に部屋数を増やしたアパートは購入しない

部屋数が奇数になっているアパートは、変則的な間取りになっている可能性があります。

場合によっては斜めになっているような変形間取りの部屋で無理くり部屋を増やしている可能性があります。

四角ではない変形した間取りは正直「住みにくい」です。

家具の配置も難しくなるため、居住空間に無駄なスペースが出来てしまいがちです。

こういったアパートは空室になりやすく、家賃を下げるなどしても入居が期待できません。

部屋数を増やしてアパートの収支を良くみせようとするにはリスクがあります。

無理に部屋数を増やしたアパートは購入するべきではありません。

アパートの間取りはベーシックなものが一番

斬新なデザインのアパートを建てる業者もあります。

しかしアパートは流行のアパレルショップではありません。

デザインや間取りはベーシックなものに限ります。

その間取りの中でも水回り仕様や調度品にコストを掛けたほうが入居者目線には満足度が高いのです。

間取りは「狭い」より「広く」、デザインは「斬新」より「シンプル」のほうが投資用アパートに向いているのです。

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