昨日は、入居者に関する話をしましたが、今日はそれに関連したお話です。
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管理会社の客付によっては収支は大きく変わります。
満室になった際に重要なのが賃貸契約書です。
自分でも家を借りたことのある方は、賃貸契約書に記入をして経験があると思います。
貸主、借主が双方に交わして契約書を解約するまで保持をします。
私も一人暮らしが長く何度も引越しをしましたので、賃貸契約書を記入しました。
借りている立場からすれば、面倒だなと思っていましたが、貸している立場からすれば非常に重要な書類です。
賃借人の氏名、住所はもちろんのこと、勤務先(学生なら学校名)から保証人の内容、解約条件、退去後の原状復帰まで細かく書かれています。
区分マンション経営をしている(現在売却中)立場なので、新規の際、更新の際と何度か原本を送っていただいておりました。
原本は、売却するときにも重要な書類なので、今でも大事に保管をしています。
この前、某大手アパート会社の話を聞いて驚愕いたしました。
その会社では、オーナーに賃貸契約書を渡さない(見せない)ということです。
これは、何を意味するかというと、どんな人がいつからいつまで、どのくらい家賃で契約しているのかわからないのです。
ひょっとしたら、募集家賃を高くしていたり、実は礼金をとっていてもオーナーは知ることはできず、差益を抜くこともできるのです。
しかも大手アパート会社(上場しています)がやっていると聞いて唖然としました。
特にアパート経営の初心者は、利回りや融資などの収支は確認しているものの、管理の契約までは注意深く見ていない可能性があります。
実際に聞いた話ですが、大手アパート会社の物件オーナーが入居者を知りたく賃貸契約書を請求しても対応してくれず、逆に「契約書を見たいなんて、珍しいですね。何も問題ありませんから大丈夫です」と返されたようです。
残念ながらこういう会社も実際にあるので、管理契約を結ぶときには、賃借人との賃貸契約が確認できるかどうかは調べておいたほうが良いと思います。
複数戸経営されるかと思いますので、原本まで預かる必要はないと思います。いつでも確認できるかが重要です。
すでに物件をお持ちで管理を委託されている場合は、一度確認されたらいかがでしょうか。