忙しいサラリーマンの勝ち組の一つとして「リタイア」したいと夢見る人は多いと思います。
不動産投資に限らず、若くして会社を経営し多大な現金を手にした人であれば、実現することが可能です。
アメリカでは、一流大学を出て寝る間を惜しんで働き、多額の報酬を受けて30代〜40代で引退(リタイア)することがある種の理想のモデルでもありました。
そして自由に使える時間を趣味にボランティアに、または次の事業家を育てることを目的に過ごしていきます。
リタイアによる自由とは何か
「リタイア=自由(窮屈な会社生活との決別)」を目的とするならば 「何もしないで自由にしてみるとどうなるのか」ということを考えてみるのも良いと思います。
特に家族がいると、休日でも1日中自分の時間が取れるだけでもありません。今回のような「リタイア体験」は家族にも内緒にする行為です。
この話をしたら、意外と家族に黙って有給を取っている同僚が多いことがわかりました。みんな疲れているのですね。
「自分で自由な時間をとことん使ってみよう」ということであれば、平日に完全なサボるために有給を取得してみるのも楽しいと思います。
サラリーマンを卒業して、リタイア状態になったら「何ができるのか」「何がしたいのか」のシミュレーションにもなります。
以前、テレビ東京系列の番組で「逆向き列車」という面白い深夜番組がありました。
一日だけ通勤とは反対側の列車に乗って非日常体験をするドキュメンタリーです。
温泉にいったり、香川にうどんを食べにいったり破天荒な流れですが、サラリーマンのささやかな願望をかなえた興味深い番組です。
それと同じようなルールで「好きな時に移動」して、「好きな時間に休憩」し、「好きなものを食べ」「好きなものを買う」など徹底的に「自分が良いと思う時間」を過ごしてみるのです。
単なるストレス解消だったかもしれませんが、充実した一日でもありました。
自由を無駄に「消費」していないかと考える
ただの貧乏性なのか、これが毎日続くかと思うと何となく虚しいというか、何か時間を無駄にしているような感じがしました。
人によるかもしれませんが、自分とって目的がない時間の過ごすことは成長している感じがしません。
時間を消費(浪費)しているだけの感覚です。
「セミリタイアして、念願の海外旅行ができて満足!」的なことが書かれているかと思いますが、どこかでやはり飽きそうです。
逆にまた仕事に戻ってしまうという話も良く聞きます。
「リタイア」が目的にした不動産投資は、達成までに勉強して、貯金をして、物件を探して、融資交渉してなど努力を惜しまないと思います。
そしていつの日か目的となる金額が達成すれば、給与以外の「自由なお金」を使うことができるのです。
「自由に使えるお金がある」ことはとても素晴らしいことです。精神的にも安定します。
不動産投資で目的が達成した後のことも考える
しかし、達成した後のことも考えておかなければいけません。
先日、ある投資家の方の話を聞いたのですが、非常に興味深い内容でした。
すでに潤沢なキャッシュフローを得て海外移住をされたのですが、ある日「こんな生活をするために不動産投資をしていたのか」と自分を見つめ直したそうです。
結果、アパートを大半売却して、国内含めて新規事業を準備されています。
必ずしも不動産投資による「経済的自由」がその人を幸せを満たす訳ではないということです。