「自分で資産をつくり上げる力を付けることが大切だ」と最近の若い世代は意識をしています。実際に金融投資など始めている若者は少なくありません。
世間のニュースで目にするのは国の財政悪化や、老後資金が2000万円不足するとした金融庁審議会の報告書など、将来の心配になるものばかりです。
言葉にしなくとも「年金はあまりあてにできない」という意識は頭の片隅にあるのです。そういった不安に対して今の若い世代は積極的です。
「貯金」より「投資」をする学生が増えている
そのような「将来お金が足りない」という不安を解消すべく若い世代のお金に対する考えが変わってきています。
アルバイトなどで得たお金を「貯金」するという考えから、少額でも「投資」するというシフトチェンジが起こっているのです。
今までの学生であればアルバイトのお金で「旅行」や「ショッピング」「趣味」など自由に使っていたと思いますが、お金をさらに「増やす」ということに興味をもつようになってきています。
「アルバイトの3万円で積立投資をする」「まとまったお金で外国株を購入して運用する」といったこと大学生などがしているんです。
「投資」を難しく考えずに手軽に利用できるようになったのは「スマートフォン(スマホ)」の影響が大きく出ています。
総務省が発表した2017年の調査によると、個人がインターネットを利用する機器は、スマートフォンが54.2%を占め、PCの48.7%を初めて上回りました。
個人でのインターネット利用機会が格段に増えたことを意味してます。
年代別にみると、特に20~29歳ではスマホが87.8%とダントツに多く利用されています。「情報を収集すること」「友だちと連絡すること」は当然のごとく「ネットでのショッピング」や「電子決済」も日常的に行われているのです。
そこでスマホを使った投資「スマホ投資」がより一般的になりつつあります。
スマホで「投資」は難しいものではなくなった
「投資をする」となると、証券会社の窓口で相談して金融商品を申し込んだり、パソコンの前に座って様々な画面を見ながら取引するデイトレーダーのようなイメージがあります。
しかし今は投資専用アプリも増えて、スマホだけでも十分に投資ができます。
スマホで手軽に投資ができるサービスとして重要なキーワードは「ロボアドバイザー」です。
「ロボアドバイザー」はスマホ投資の本命
ロボアドバイザー(ロボアド)は、インターネット上で投資診断や投資アドバイスを行ったり、運用(売買や最適化等)を代行してくれるサービスです。
従来の投資信託であれば運用するファンドマネージャーの手腕によって成立しています。人が行う運用なので完全に計算された内容ではありません。時には長年の感覚で売買をしている場合もあると思います。
一方「ロボアドバイザー」は資産運用を効率よく行なうことを目指していますので、感情的な運用はありません。
利用者からすれば「何もしなくてもすべておまかせで、自分に合った分散投資ができる」のです。
実際にスマホの「ロボアドバイザー」専用アプリは、画面もわかりやすい内容になっており、若い世代を中心に人気が出てきた投資ツールです。
運用でもアプリ上で簡単な質問に答えるだけで、その人がどれぐらいのリスクを取れるかという「リスク許容度」を計算し、結果内容をもとにアルゴリズムが判断してくれます。
スマホでやることは最初の投資方針を入力することと、資金の出し入れだけです。
ロボアドバイザーは金融ベンチャー企業や大手証券会社など各社がサービスを行っています。