日本ではテレワーク化が進みワークライフバランスに対して大きな変化が出てきています。
理想的な働き方や生活スタイルはこのテレワークだけでは達成できません。
「有給消化ができない」「残業が多い「転勤がある」など日本独特の会社員文化があります。
次世代の働き方のモデルとして、注目されるのがスウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェーなど北欧諸国です。
幸福度上位の常連国は北欧諸国
幸福度調査というランキングを聞いたことがあると思います。
これは国連の「持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)」が毎年「世界幸福度報告書」を発行しています。その中での調査に世界幸福度ランキングが発表されるのです。
2020年版のランキングに関してはフィンランドが3年連続1位を獲得しています。
次いでデンマーク (2位)、ノルウェー (5位)、スウェーデン (7位) と、北欧諸国がランキングの上位を占めているのです。
日本は残念ながら2018年の54位、2019年の58位からさらに4位後退し、62位という結果になりました。
北欧諸国と日本では働き方が対照的
結果としてわかることから北欧諸国は生活に充実度があるということです。
生活全体を占める「働き方」も日本と北欧諸国は対照的なのです。
これは北欧に限ったことではありません。
これは「人生の選択としての自由」がはっきりとしているのです。
北欧や欧米では働く人は、本人の意向を尊重します。
本人を無視した配属や人事異動、転勤を命じられることはまずありません。
今でこそ日本の転職は一般的になりましたが、北欧では転職することが不利になりません。
北欧で生活する人は長期のバカンスを楽しみます。
有給休暇はほぼ100%取得を前提に残業もほとんどありません。
多くの税金を納めているのに生活がゆとりがある
北欧諸国で特徴的なのは社会保障は厚いということです。とくに教育に対しては国をあげて支援しているため無償のところが多いのです。
これを実現可能にしているのは、所得の半分くらいを税金として納めているということになります。
ほとんどの国では給与水準がそれほど高いわけではないと言われており、それでもゆとりにある生活をすごしているのです。
「人生の選択の自由」を得る生活
「人生の選択の自由」で生活するには、日本では制約が多すぎるのかもしれません。
平和で安全な国でありながらも、自分で決めれることに制限があるとすれば、幸福度は高まりません。
節度をもって自分の判断で選択し、それを前向きに受け止めてくれるような社会が理想なのかもしれません。
またコロナ禍で良かれと思った経済支援策に税金を投入することも不平不満を持つ国民が多い状況です。
社会保障を充実することで余計なことに神経を使わなくて済むような社会は、今の日本では求めらているのかもしれません。