住宅に関して「賃貸」が良いのか「購入」が良いのかは意見は常に分かれます。富裕層に限っては「ホテル住まい」という選択肢もあるようですが、どれが正しいかは住む人のライフスタイルや経済条件によって変わってきます。
しかしカーディフ生命保険が調査したアンケートには興味深い結果が出てきました。平成生まれの若い世帯(20~34歳)の人で「家を買いたい」と思っている人は実に8割もいるのです。
しかしも「若者の車離れ」と言われている中で、家と同様に「車を買いたい」と思っている人が8割を超えています。お金に関して消費する傾向のあったバブル世帯(50~59歳)も「家と車を買いたい」が8割になっています。
家を所有することに価値がある
シェアリングエコノミーやミニマリストな生活を好むとされている若い世代ですが、実際には「家を所有することに価値がある」 という結果となりました。
平成生まれはバブル世代の子どもたちが多い世代ですので、必然と「住む家」があり「車で楽しむ」ことが普通だった背景があるかもしれません。
またアンケートの結果で家を購入することは、バブル世代にあった都内の一等地やブランドマンションを好むような単なる「所有欲」ではないことはわかりました。
- 家は家族が団らんする場所:52.5%
- 家は仕事の疲れをいやす休息場所:51.2%
- 家族の思い出を刻むもの:40.2%
賃貸での自由なライフスタイルではなく、将来も安定的に生活することができる「家」を求めているのです。平成生まれで家を所有すると良いメリットは何があるでしょうか。
平成生まれが「家を購入する」メリット
平成生まれは「若い世代」です。つまり長い時間をかけて住宅の返済することができるのです。
- 住宅ローンの返済期間を比較的長く組める
- 収入が少ないうちに買えば、昇給などで返済が楽になる
- 収入が少ない場合、借入可能額が少なくなるので身の丈にあった家を買える
- 定年前に返済完了する可能性も高く、早くに資産を手に入れることができる
- 老後の生活に向けて資金の準備が楽になる可能性あり
- 同じ支払いで賃貸より広く快適な物件に住める
- 社会的信用が増す
20代~30代と若いうちに不動産購入を行うことにより、すべてにおいて「余裕」を持った計画が立てれることがメリットです。
平成生まれが「家を購入する」デメリット
平成生まれは「若い世代」です。つまり長い時間をかけて住宅の返済することができるのです。
- 長期間の定住することになる(簡単に引越しできない)
- 将来設計が立てにくい場合がある(勤務先、教育など)
- 家族の成長に応じて家の増改築が必要になってくる
- 収入がアップしない場合、ローン返済が大変になる
若いうちは貯金も少なく頭金も多く出せないかもしれません。その分返済の占める割合が多くなり生活が苦労するかもしれません。
しかし長期的に見れば早々に返済することで「資産(不動産)」ができ安心した暮らしを実現することができます。
将来的に「貸す」こともできる家を買う
若くして購入することで完済した際には「貸す」という選択肢も出てきます。「貸す」ということを想定して不動産を購入すると資産としても有効に使えることになります。
- 個性が強くないデザイン
- 一般的な間取り
- 人気の高いエリア
- 再開発エリア
- 交通の便が良い
- 駅から近い(10分以内)
立地も重要なのですが「個性が強くない」というのも非常に大事です。
中古住宅を格安で購入してリフォームする方も多いと思います。
しかし自分の趣味を前面にした間取りやデザインの場合、借りる人の限定される可能性があります。
自宅なのでこだわりを持つことは大事ですが、貸すことを前提するのであれば過度なリフォームは禁物です。
しかし不動産の基本としては「長く住むことできる」という視点も持っておくことが重要になります。