コロナ禍によるテレワークの促進は、感染予防対策として都市圏の企業を中心に一気に広まりました。
新しい働き方として歓迎すべき状況になっているのではないでしょうか。
以前と変わらない職場環境の実現として「アクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW)」が注目されています。
アクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW)とは
アクティビティー・ベースド・ワーキング(ABW)は聞きなれない言葉ですが、ヨーロッパを中心に浸透し始めている「新しい働き方」です。
オランダのコンサルティング会社、ヴェルデホーエンが提唱した「ABW」は、ITを活用することで時間や場所にとらわれない働き方としてヨーロッパを中心に浸透しました。
国内でテレワークとなると「オフィスか、在宅か」の二者択一でした。
結果、在宅勤務がしやすいように自宅でスペースを確保したり、部屋が多くある郊外の戸建てに引っ越しをするような現象が起き始めました。
しかしABWは「オフィスと自宅」の利点を組み合わせることで生産性上げる取り組みとして「第3の場所」を提供すること提案しています。
その日にあった働き方ができるスタイル
AWSは、いわゆる「サテライトオフィスの活用すること」と考えればイメージしやすいでしょう。
自宅では家族がいれば家事、育児ができるものの思うように集中できないときがあります。
オフィスまで通勤するのは大変ですが、中間となるワークスペースを提供することで快適性をつくります。
最近流行りのサテライトオフィスは都心だけでなく、住宅街の主要駅にも点在します。
周辺に住む社員だけでなく、営業で移動途中の社員も使えるといった仕組みです。
その日にあった働き方ができるスタイルにより、業務の生産性を上げることができるのです。
オフィスは「必要に応じてくる場所」に変化
今までのサラリーマンはオフィスに通勤して仕事をすることが当たり前でした。
オフィスへは仕事の有無関係なくまずは出勤していたスタイルだったのです。
しかしこれからのオフィスは「必要に応じて来る場所」に変化します。
「集中して仕事をするため」「コミュニケーションをとるため」など自由に出入りできるオフィスが理想的です。
今までの「サテライトオフィス」は、外回りの営業をする人が中心に利用されてきました。
これからはバックオフィス系の業務の人も利用が増えていきます。
カフェなどで仕事もできなくないですが、セキュリティなどを考慮すると「第3の場所」が必要になってくると思います。
より広範囲で仕事ができる場所を提供
サテライトオフィスは個々の企業が契約して社員に提供していると思います。
スペースの利活用として、今後はあるゆるオフィススペースが共有化されていくことが必要になってきます。
グループ会社を持っている企業であれば、グループ間のオフィスを相互利用することはできると思います。
役所など公共性の高い場所でも開放をするなどして働くスタイルの自由度を加速していくべきだと思います。
今後の日本はITを通じてあらゆるところで「つながる」ことが生産性と効率性を高めていきます。
デジタル庁が行政手続きオンライン化を加速するように、今までの常識にとらわれないスタイルが求められていくと思います。