「住む」場所を選ぶということは、ライフスタイルに直結するので誰しもが興味があり、慎重に選ぼうとします。特にブランドにこだわる人であればステータスにもなるので、有名な場所を選択します。
「住みたい街=ステータスがある街=みんなが知っている街」という構図が見えてきます。特徴はどんな感じなのでしょうか。
住みたい街の特徴とは
住みたい街ランキング調査は、SUUMOが毎年行っています。昨年の調査では下記のようなランキングになっていました。
第1位 | 第2位 | 第3位 | |
東京都民 | 吉祥寺 | 恵比寿 | 目黒 |
神奈川県民 | 横浜 | 武蔵小杉 | 海老名 |
埼玉県民 | 大宮 | 浦和 | さいたま新都心 |
大阪府民 | 梅田 | 西宮北口 | なんば |
兵庫県民 | 西宮北口 | 神戸三宮 | 夙川 |
全体的に交通の便利が良い都市部の駅がある場所が挙げられています。東京都内であれば港区や中央区といった高級住宅地ではありません。
ランキングで選ばれた街にも共通点があります。これが「住みたい街」の特徴かと思われます。
- ターミナル駅(複数路線)
- 再開発
- 大規模な商業施設
- 地元に密着した商店街
- 自然が豊かな公園や川がある
- 流行に敏感なおしゃれなお店
かなりも盛り込んだ内容ですが、共通する点が多く人気の出る街であることが頷けます。またこれらの街は若いファミリー層に絶大な支持があるという点では、長期的に人気が続くと思われます。
「住みたい街」のデメリット
しかし「住みたい街」にも当然デメリットがあります。買い物したり遊んだりする分には問題ないですが「いざ生活をしよう」となった時は不便だったりする場合があります。
- 人がいっぱいで店で並ぶ・移動が面倒
- 飲食街があると夜酔っ払いもいて治安が悪い
- 街全体に清潔感がない
- 駅ビルはあるが普通のスーパーや商店街が少ない
- 賃貸物件の家賃が高い
- 子どもの教育上好ましくない
普段、会社勤めで都心で働いている人からすれば、休日も混みあうような街に住んでいれば落ち着くこともありません。
人気のタワーマンションに住んでいたとしたら、オフィスより高い場所に住んでいる可能性もあります。
やはり自分の住まいなので「プライベート」と切り分けができる場所のほうが望ましい
また住みたい街の象徴的なエリアである「武蔵小杉」は、昨年の台風19号では多くの被害があり周囲の評価も下がってしまった例もあります。
「住みたい街」と「住んでよい街」は必ずしも一致しないのです。
急行停車駅のひとつ前の駅がベスト
実際に人口が伸びている街は、先ほどの特徴のあるような街だけとは限りません。特徴のない街ほど他県人からの転入が多いというデータあるようです。
観光地化してなく住宅地として確立している街のほうが人気があります。
最近では急行が停車する駅は街自体が発展して便利なのですが人混みは避けられません。急行停車駅の1つか2つ前の各駅停車の駅を敢えて選ぶ人も増えているようです。
駅前自体は賑やかではないかもしれませんが、休日に自転車で急行停車駅に行って買い物をするくらいの生活範囲のほうが暮らしやすいのです。