社会人が住んでもらえるアパートとは何か

リビングでくつろぐ社会人

リビングでくつろぐ社会人

 

「国勢調査をみると15年時点で最も多いのは1840万世帯の単身世帯で、全体の35%を占める」

 

日本経済新聞によると、単身世帯がここ数年で大きく増加をしているようです。逆にファミリー世帯(夫婦+子ども2人)が大きく減っていることは意外な結果でした。政府が掲げている税金施策や社会保障などが4人家族を基準にしていることを考えると、事実を理解していく必要があります。

 

単身者の内訳として高齢化が進んで単身・無職の方が大きく増加しています。次に割合が占めているのが、就業している単身者になります。独身の社会人が増えているということです。背景の一つに晩婚化が進んで生涯独身の人も増加しているようです。

 

首都圏だけの話かと思っていましたが、地方都市でも独身の社会人が増えているようなので国全体の傾向なのでしょう。住居形態こそは書かれていないのですが、単身であればおそらく賃貸アパート、マンションの方が多いのではないかと思います。

 

不動産投資に対して、メディアの一部では少子化で入居者が減っていくという悲観的な指摘をしていますが、給与所得を持っている社会人をターゲットにすれば、まだまだニーズがあるのではないかと思います。

 

社会人向けの賃貸アパート仕様とは何か

社会人をメインにしていくとなると、これからは学生向けのアパート、マンションとは違っていきます。区分所有マンション購入する社会人はまだ少ないと思います。そうなれば、マンション並みの仕様スペックでの賃貸アパートであれば競合優位性があるのではないかと思います。

 

シンプルに従来の学生向けのアパートにはない仕様であれば良いと思います。

・バストイレ別 →「3点ユニットバス」ではない

・2口コンロのキッチン →「簡易的なミニキッチン」ではない

・室内洗濯置場 →「廊下やバルコニーに洗濯機設置」ではない

・エアコン

 

ここまでは基本的な内容です。今後必要とされる賃貸物件の仕様は下記になります。

・TV付インターホン

・宅配ボックス

・インターネット無料

・独立洗面台

・シューズボックス

 

さらに、マンション並みのスペックとなると下記の内容もあると社会人としての選択肢になってくるかと思います。

24時間利用可能ゴミ置き場

・オートロック

・防犯カメラ

・ウォークインクロゼット

・浴室喚起乾燥機

・床暖房

 

ここまでくるとマンションを購入したのと同じくらいになってきます。今後はソフトサービスの充実も求められてくると思います。

 

「有料動画サービス利用」「宅配クリーニング受付サービス」など長期で入居していただくための導入も必要になってくるのではないかと思います。

 

職場に近くで寝るだけの仕様であれば、最低限での内容でも問題ないかもしれませんが、不動産投資をする大家の立場としては、空室がなく長期間住んでいただくことが望ましいです。

 

新築アパートであれば、いろいろなオプション機能を追加することができるので、各アパート会社でそれぞれに個性があるので、比較検討することが良いかと思います。