不動産投資に興味を持った人は、初めて「利回り」について詳しく知るのではないでしょうか。「利回り」と聞くと銀行の定期預金の利息などで聞いたことがあるくらいだと思います。
現在は銀行の定期預金の利息がほとんど付かない状況なので、それがメリットにはなっていません。しかし不動産投資の利回りは数%ということなので、お金がすごく増える印象を持ちます。
現在の不動産投資の利回り水準は
利回りに関して、不動産投資サイトや新聞の折り込みチラシなど見る限りでは、都心部であれば下記のような感じになると思います。
- 中古(築20年~築35年):7%~10%
- 中古(築20年くらいまで):4%~5%半ばくらい
- 新築:3%後半~4%前後
銀行の定期預金からすれば、新築でも相当高く感じるのではないかと思います。
数年前の不動産投資の基準からすれば、厳しくなったなぁという印象です。全体的に2%前後は高かったような感じがします。
初心者は高利回りを追いかけない
利回りは重要な指標であり不動産価値を示すにはわかりやすい内容です。この数値が高いことを求めてしまうのは自然な流れです。
しかしそう簡単には見つかるものではありません。良いとされる物件は早く申込が入るため多くの不動産投資家が狙っています。
ライバルが多い
そういう方々は専業に近い動きをされているので、日ごろから不動産投資サイトをチェックしたりしています。
本業があるサラリーマンが四六時中物件を探すことは現実的ではありません。
納得いくまで探し続けることは否定しませんが、購入まで長期間になる可能性もあります。
購入する条件に優先順位をつけて、7、8割は問題なければ買付を進めても大丈夫な位に準備しても良いかと思います。
運営には難易度が高い物件
また高利回りになる物件はそれなりの理由があります。
- 空室が多い
- リフォームが必要
- 土地の場所が良くない
- 入居者の属性が良くない
初心者がいきなり始めるには難易度高い条件です。物件情報にある利回りを達成するには、ある程度の経験がないといけません。
また良い管理会社に巡り合えばいいのですが、やたら管理費や修繕費がかかる会社であれば、最終的なキャッシュフローは予想より低い金額になる可能性があります。
初心者には初めから利回りの良い物件をいきなり購入することは、専業不動産投資家と競争することになりますので、おすすめしません。
利回り低くても資産価値があるものを購入
初心者は、まずは所有者になってみることを考えたほうが今の時代は堅実です。
物件を購入する経験を得ることで、将来によりよい物件を手に入れていくことでも遅くはありません。
それでも物件は何でも良いとは限りません。利回りは満たせなくても、正しい価値のある物件を購入するべきです。
- 立地が良い
- 借地権ではない
- 空室になっても埋まる仕様
- 入居属性も安定している
- 売却しても値崩れしない
不動産投資は長期で取り組む内容です。長期間所有しても問題ない物件を選ぶことが初心者には向いています。
売却前提の不動産物件を提案してくる会社も中にはありますが、初心者は手を出してはいけません。