リモートワークで都心から離れることを考える人が増えている中で、以前として都内のタワーマンション(タワマン)は人気があると言います。
タワマンでの優雅な暮らしは、マンションで家探しをしている人から憧れの物件なのでしょう。
特に「豊洲」や「武蔵小杉」エリアのタワマンの建設された数は、異常なほどの盛り上がりでした。
武蔵小杉のタワマンを人気の理由
武蔵小杉が圧倒的にタワマン密集地域になった理由は何でしょうか。
それは「交通の便がいい」と言われています。
東京に出るにも横浜に出るにも便利なエリアであることが挙げられます。
それに加えて駅から近いエリアにタワマンが建設できたことも大きな要因です。
元々工場などが多かったエリアなので再開発として住居を整理するのに条件が良かったのだと思います。
「交通の便がいい」「駅から近い」は住居を選ぶ重要ポイントです。
「武蔵小杉」はその条件に合致することから、多くのファミリー層が引越しをしてきました。
乗車するまでには30分を要する事実
「駅から5分」ともなれば、さぞかし快適な通勤かと思います。
しかし実際には乗車する際にラッシュ時には30分以上かかる場合もあるということです。
その理由は、タワマンによって増加した住民に対して「駅の集客」が追いついていないのです。
事故による遅延でもないのに、ラッシュ時間には駅の改札までに大行列ができます。
これだけでもかなりのストレスになります。
そして加えて、タワマン特有のエレベータ渋滞です。
高層階から降りて来るエレベータに乗れないこともあります。
そうなると通勤電車に乗るまでの時間がさらに必要となります。
都内のタワマンに住む理由がなくなる
そして今や新型コロナウイルスの第3波が押し寄せてきています。
4月の「緊急事態宣言」とは比較にならないほどの感染者です。
企業としても再び「不要不急」の外出をさけるべく「テレワーク」での業務を行うことが必要になってきました。
そうなれば「交通の便がいい」という理由で、密になりやすい環境で暮らす必要がありません。
今は、むしろ自宅での仕事をすることが多くなるのであれば、マンションより階数が分かれて独立性のある戸建てに人気が集中しています。
交通の便が良いだけでタワマンに住む理由がなくなってきているのです。
「湘南」「三浦」エリアのマンションが人気
先日も初めて「湘南地区」のマンションの折り込みチラシが入っていました。
武蔵小杉のように乗車まで30分かかるのであれば、都心よりさらに30分離れた駅で、すぐに乗車できるほうがストレスがありません。
ましてやテレワークが中心となると、オフィスに出社するのは月に2~3回程度の企業が増えてくると思います。
そうなれば、長時間の通勤も苦ではなくなります。むしろ気分転換に良い通勤時間かもしれません。
今、都内で購入するなら低層マンション
タワマンは、開発、販売するデベロッパーにとっては儲かる不動産物件です。
同じ土地でも高層にすることにより多くの戸数を確保できるからです。
しかし今後の資産価値を考えるのであれば、やはり低層マンションです。
低層マンションは土地に対して戸数が少ないため、価格が高くなりますが資産価値としては値崩れしない傾向にあります。
また戸数が少ない分、周囲も住民も少なく密になる確率も低くなります。
タワマン人気はまだ続くかもしれませんが、20年後、30年後になったとき資産価値が下がらないか、本当の真価が問われてくると思います。