ソーシャルアパートメントとは
今、話題のソーシャルアパートメントはシェアハウスのような感じもしますが、自分の時間や空間はマンション並にして共有空間も確保されている賃貸住宅のことです。
シェアハウスのような狭小部屋で水回り(ランドリー、トイレ、シャワーなど)が共有されえているタイプではありません。
従来型のお部屋(ワンルーム、バストイレ付)にラウンジなど充実した共用部がついているといった感じです。
都市型マンションで流行りのラウンジがある賃貸マンションということでしょうか。
住んでいる方の感想を聞くとシェアハウスと一人暮らしのいいとこ取りをした暮らし方というイメージが近いです。
シェアハウスとはコンセプトが事なる
シェアハウスがもともとできた背景にはファミリータイプの2LDK – 4LDKや一戸建てを節約目的で複数人で賃借するというコンセプトから誕生しました。
したがって一人当たりの居住空間も狭く、生活に必要なトイレなども共有されているので半ば強制的に住民との接点ができてしまいます。
私の会社で若い社員の何人かが住んでいましたが、住民同士のコミュニケーションが大変なのか1年も経たずに退去していました。
逆に「ソーシャルアパートメント」の中心は居住空間です。
加えてラウンジなどの共有スペースを持つことで、住民間の交流が自然発生するマンションなのです。
目指す世界はリアル版Facebook
ソーシャルアパートメントを展開しているのは「株式会社グローバルエージェンツ」という会社です。
グローバルエージェンツ社長の山崎剛さんは大学時代を振り返って、今回の事業を展開しました。
部屋は従来のマンションのような完全なプライベート空間とし、ホテルのラウンジのような広い共用スペースをつくる。
そこの掃除は住民から費用を集めて、代行しよう。
そうでないと、誰がやったやらないとケンカになるからだ。描いたのはフェイスブックのリアル版だ。
引用:日本経済新聞
会社の寮などが近い印象がありますが、今の若い世代が求める「つながり」という文脈で新たなライフスタイルを構築した感じがします。
不動産投資の視点では、個々にプライバシーのある空間の提供でしたが、加えて人が集いやすいような空間を作り、コミュニティーの価値を重要視しました。
「シェアハウス」とは違った価値観の賃貸住宅として期待できるコンセプトかと思います。