すでに不動産投資をされている方の傾向を見ると積極的に中古での投資用不動産を購入している動きがありません。
中古の投資用不動産物件といえば、一棟モノのアパートやマンションになります。
しかしこれらの不動産投資の主力である商品がコロナ禍で融資条件が厳しくなっているのです。
以前まで不動産投資への融資に積極的だった地方銀行やノンバンクでさえも相当な頭金を用意しない限りは融資がでない状況になっています。
中古物件にメリットがなくなった
中古による一棟マンション、アパートは不動産投資の王道の領域です。
数年前であれば安定的なサラリーマン収入がある方であれば、短期間で数億円単位の一棟マンション、アパートを購入できる時代でした。
しかし中古物件の高騰で地方物件でも利回りも下がり、以前のようなキャッシュフローがでる物件が少なくなり、コロナ禍でも状況は改善されていないのだと思います。
あわせて住居系の次のステップとして好んで購入されていた「テナント系物件」も厳しい状況です。
安易に中古物件に手を出さないのようになったのだと推測されます。
不動産投資家は二極化が進んでいる
それではすでに投資用物件をもっている不動産投資家は何を買っているのでしょうか。
こちらも大まかに二極化している傾向にあります。
- 新築物件を企画から建てる
- 築古物件を再生する
どちらも実際に入居が始まるまで時間がかかる投資スタイルです。
そして新築は時代のトレンドに合った間取りや仕様を入居者に提供することができます。
また再生物件もクロスの張替えレベルではなく、躯体を残してほぼ新築に近い仕上がりでリフォームされます。
中古物件にはない自分好みの不動産を所有することができる醍醐味だと思います。
実績と現金があるからできる不動産投資
二つの手法の不動産投資は、いずれにしても現金がないとできません。
中古での不動産投資でできた「フルローン」「オーバーローン」では難しい領域です。
新築に関しては頭金に加えて、融資を受けるには不動産投資としての「実績」が必要になります。
また築古物件は物件の状態にもよりますが、ほぼ融資が使えないので現金による購入が大半になるため、まとまったお金が必要です。
不動産投資としての実績と家賃収入で貯めた現金があれば、様々なチャレンジができるのです。
サラリーマンの不動産投資は身の丈に合わせる
不動産投資は長期的な保有を考えるのが基本です。
不動産投資で売買を繰り返して利益が上げれるのは専業での不動産投資家かプロの領域です。
サラリーマンによる不動産投資で身の丈に合わない手法を使うべきではないと思います。
その点を理解して進めないとリスクのある不動産投資をしてしまう恐れがありますので注意が必要です。