不動産投資家の主な年齢層は40代
不動産投資をしている人はどの年代が多いのでしょうか。株式投資やFXでは、インターネット上でも簡潔できることもあり20代、30代の方でも参加できます。
不動産投資に関心を持ち、実際に購入している方はもう少し年齢層が高いように思えます。頭金など相当なお金も必要としますので余裕のある方が多いのではないかと思います。
不動産投資関連のサイトである「健美屋」の定期調査結果では以下のようになっており、やはり40代が中心となって全体の4割近くを占めています。
30歳未満 | 3.8% |
30~35歳未満 | 9.9% |
35~40歳未満 | 8.0% |
40~45歳未満 | 16.7% |
45~50歳未満 | 21.7% |
50~55歳未満 | 19.2% |
55~60歳未満 | 10.8% |
60歳以上 | 9.9% |
60歳以上の方もいらっしゃいますが、調査内容を見ると不動産経営をされている方や自営業などサラリーマンではない人が占めています。
不動産投資は早く始めたほうがいい
不動産投資を検討している人から、いつから始めるのがベストなのかという話を聞きます。リスクを理解しているのであれば早く始めるにはに越したことがないと思います。
株式投資であれば、20代から始める人が多いと思いますので同じ投資と考えれば、40代にならないとできない訳ではありません。
しかし少しでも「リスクを感じてる」「不審に思っている」のであれば始めないほうが賢明です。
不動産投資は「儲からない」「損をする」という先入観もありメリットを判断できないのであれば投資するべきではないです。これは株式でもFXでも同じことだと思います。
すべての投資に共通することかもしれませんが、不動産投資は「早く始める」ことでリスクを理解し、リカバリーの経験も積むことができると思います。
定年後で始めるのはリスク高い
それでもサラリーマンの定年後になる60歳から不動産投資を始めるのはリスクがあると思います。
実際に会社にいる50代の先輩方の話を聞いても貯蓄はしているものの投資はほとんどしていないような方が多いです。
それでも退職金でまとまったお金があるので、不動産投資をして「不労所得を得たい」と希望をもつ人は多くいると聞きます。
不動産投資セミナーに参加すると年齢層高い方もお見掛けします。
登壇者のアイスブレークで「物件を持っている人はいますか?」という問いに、年配の方でも手が挙がらない方もいらっしゃいます。
これから知識をつけて挑むなら、余程の覚悟がないと不動産投資すべきではないかもしれません。
融資条件が厳しくなる
人生100年時代と言われて、60代から自宅を建てる人もいる方もいるくらいなので、不動産投資での融資を受けることはできなくないかもしれません。
しかし不動産投資で40代の方は基本、本業でのサラリーマン収入がある前提で融資を受けています。
定年間近になるとサラリーマン年収も期待できず、定年後に再雇用できないとなると無職扱いになりかねません。そうなると融資条件が厳しくなる可能性が高いです。
リスクに耐えられない
退職金だけで不動産投資をするにはリスクがあります。先ほどの融資が厳しいとなると中古の区分マンションを現金で購入するという判断が出てくるかと思います。
しかし区分マンション1つや2つのレベルであれば空室リスクを避けられません。
今、流行りの中古戸建でDIYで投資を行うスタイルもあるかもしれませんが、知識も技術もこれからの人であれば、「定年後の蕎麦打ち」と同じように、素人が行うリフォーム簡単ではありませんので現実的ではありません。
40代であれば不動産投資で困難な状況でも、体力と気力で乗り切れる方法がありそうです。
しかし定年後でしかも退職金のみの不動産投資になると「0か1か」の話で全てを失う可能性もあり、リスクに耐えられないかもしれません。
いきなり不動産投資は難しい
いずれにしても、株式で経験がある人でもいきなり「不動産投資」は難しいと思います。特に知識もなく周囲に不動産投資をしている人もいない状態では冷静な判断ができない可能性があります。
そういうときに限って、上場企業が展開している新築ワンルームマンションや三為業者による地方中古マンションのセミナーに感化されて、購入に踏み切ってしまう場合もあるのではないでしょうか。
このような状況では中々理想の不動産投資が実現できないと思います。
不動産投資も投資ステップがあると思います。若い年代から少額でも良いので実績を積んでおくことが必要です。
その実績の中でリスクを理解し、リターンを得ているのであれば、定年後でも十分に不動産投資を継続運用できるのではないかと思います。