「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は不動産業のサクセスストーリー

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」は不動産業のサクセスストーリー

日経新聞のおすすめ映画に掲載されていた「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観ました。

世界最大のハンバーガーチェーンである「マクドナルド」の誕生物語です。

主人公のレイ・クロックは一代でハンバーガーによる帝国を築き上げたのです。

日常的にマクドナルドは利用されており、世界のブランドランキングでも常に上位のポジションを維持しています。

映画の話によると、「毎日、世界の人口の1%の人が利用されている」と説明があるくらい日常生活に浸透しているのです。

マクドナルドは不動産会社

飲食業界のサクセスストーリーと思わせる内容ですが、実は不動産業で成功した会社として物語は進んでいきます。

当時の飲食業界にはないスピードでのハンバーガーが調理できる仕組みを取り入れたことで、マクドナルドは有名になっていきます。

そして徹底管理されたフランチャイズ展開を行い、広大なアメリカにおいてシェアを増やしていったのです。

しかし、商品の品質維持と当初の契約条件により、レイ・クロックには売上と比例して多くの利益を生んでいませんでした。

ここで、不動産業としてフランチャイズオーナーと指定の土地で開店することを前提に、店舗のリース契約を結ぶことで切り返しを図ったのです。

これにより飲食販売だけ利益に加えて安定した収益を上げるスキームの誕生です。

そしてさらなる店舗拡大を広げることができたのです。

特にマクドナルドは一等地と呼ばれる場所を積極的に土地を仕入れます。

日本の第一号店は、国内有数の「銀座」であったことを考えると、その方針にブレはありません。

不動産で欲望を実現していった

レイ・クロックはついには本当の創業者であるマクドナルド兄弟から「マクドナルド」という権利自体を買収する契約に踏み切ったのです。

最初は純粋に「飲食業界の革命」として、この販売システムに心酔をしていただけです。

どこかで全てを掌握することに欲望がシフトしていったのです。

映画の中でも「執念」という言葉がでます。

天才でもビジネスがうまくいくことはできない、そこには実現するという「執念」が必要ということを語っています。

しかし私生活はパートナーと離婚するなど、安定的ではなかったような話でした。

不動産の家賃収入は安定のスキーム

家賃収入は、インターネットもない時代からも安定的な収益源であることがわかります。

表面上は飲食業界の雄として君臨しているマクドナルドですが、メインの収益源は不動産なのです。

じつはこの仕組みは、他の企業でも当てはまるのです。

有名なところでは、大手テレビ局のTBSです。

こちらは、赤坂に社屋を構えながら、周辺の土地を保有しています。

安定的な収入を持っていることで多角的な経営ができる典型的なパターンです。

不動産収入があるから挑戦できる

私も仕事を外で行うときは、近くのマクドナルドでコーヒーを飲みながら行うことが多いです。

最近はカフェスタイルの内装で、電源なども完備されているので仕事をするうえでは便利です。

低価格で利用できることで、近隣住民からもリラックスできる場として支持されています。

これも安定した収入があるからこそ、莫大な広告予算、販促予算を使って次々と新商品を展開できるのだとおもいます。

これはマクドナルドに限った話ではありません。

サラリーマンでも不動産の家賃収入があれば、新しい挑戦ができるのだと思います。