親が大家業の場合はサラリーマンになったほうがいい

2代目大家業

不動産投資をされている方で、実家がすでに専業大家業の方もいると思います。築古アパートや区分マンションを相続で引継ぎ、そのまま大家業になるかたちです。サラリーマンのように毎朝出勤するわけでもなく、高齢者でもないのに昼間から近所にいる方は専業の大家さんなのかもしれません。

 

専業大家を持つ2代目の話曰く、小さいころから「お父さんは働かない人なんだ」という印象を持っていたようです。小学校でも「親の職業について話しましょう」的な話題でも「銀行員です」「自営業で八百屋をしています」のような話に加われなかったと聞きます。

 

なぜお父さんは働かないのだろう

子どもからすれば「なぜお父さんは働かないのだろう」と不思議に思うはずです。大きくなって収入の内容を聞いて理解できると思います。これから不動産投資を始めるサラリーマンからすれば大家業は羨ましく思う人もいるかもしれません。しかし実際には「大家業」から反発してサラリーマンになるひともめずらしくないようです。

 

子ども心ながらお友達の親と違って「働ていない(ように見える)親」がショックだったのだと思います。その姿になりたくなくサラリーマンとしての道を選択していったと思われます。もちろん相続していくのも良いかと思いますが、親の代からの不動産になるため築古アパートや3点ユニットの区分マンションの可能性があります。

 

立地がよく満室経営をされていれば安心かもしれないですが、今の時代に合っていない不動産物件であれば、設備を追加したりしなくてはいけません。場合によっては外壁の補修などの大規模修繕をする必要も出てくる時期かもしれません。実際にその面倒さから相続をしない場合もあるようです。

 

メリットも当然あります。すでに銀行への返済が終わっているや残金が少ない場合は追加融資を得ることができます。また親の人脈を活用することによって不動産をさらに購入できる可能性が高いです。

 

家族や自分の今後の人生を考えるべき

サラリーマンがアーリーリタイアを目標に不動産投資をしている理由としては、現在のストレスが高い仕事からの脱却という面が多いと考えられます。ただし家族や自分の今後の人生を考えてアーリーリタイアを検討するべきかと思います。

 

いずれにせよ大家業を相続をしながらサラリーマンをすることは、社会経験も積めるし最強の組み合わせだと思います。もし活かせるのであれば最大限に行うべきだと思います。子どものためにもサラリーマンの姿を見せつつも確実に資産が増やしていけます。

 

サラリーマンとして縁があって投資用不動産を購入できることができたのなら、子どもが物心つくまではアーリーリタイアはしないほうが良いと思います。そして子どもが社会人になったら自分もリタイアして、大家業を相続する準備を始めます。子どもはサラリーマンをしながら親の不動産を手に入れることができるので、さらに融資をつかって資産を増やすことが期待できます。

 

相続に関する税金などを正しく理解していかないので自分も勉強が必要ですが、不動産を増やすことにより、子どもの代に相続した後も「賃貸収入」や「売却による現金化」など有効活用をしたいと思います。アーリーリタイアだけの考えでは、せっかく手に入れた不動産が資産が最大限に活用できないかもしれません。