年度末になるので、例年でいくと転職者が増える時期でもあります。各期末のタイミングもあるので転職するなら3月、6月、9月、12月が良いとされています。
転職サイトで一番盛り上がるのは決算である3月です。次に上半期決算の9月になり、それから四半期決算である6月、12月は人の動きもあり転職サイトも活性化していきます。
年度末は求人広告など予算を使い切りたい会社が急を広告を出稿することがありますので、情報も活発になります。
新規事業開発系の転職は厳しくなる
しかし今年はすでに動きが異なっています。新型コロナウイルス感染の影響で自粛ムードが先行する中で、連日の株価下落は目も当てられない状況です。早くも実体経済への影響が大きく出てき始めています。
そんな中で転職する機会は減ってくると思います。運よく転職が決定したとしても転職先の業績が厳しい状況になれば、当初の希望していた仕事ができなくなる可能性もあります。
ベンチャー系企業、大手企業問わずこの状況は変わらないと思います。ベースとなる事業が揺らぎ始める前に業務の整理を行うと思います。
特に新規事業開発責任者などのポジションは最初から削除対象になりやすい業務です。多くの企業が次の事業の柱を求めて挑戦しますが、不況になればそれどころはでなくなります。
新規事業開発の仕事ができると希望を持って入った会社でも、既存の営業部隊に回されてしまうことは往々にして起こりうることです。
転職は焦ってするものではない
企業によっては劣悪な環境で一刻も早く転職しなくてはいけないと言ったことも考えられるでしょう。しかし焦って転職してはいけません。
- 同じ業界でも進め方が違った
- 思ったより給料が上がらなかった
- 希望していた仕事内容と違っていた
同じ業界でも進め方が違った
転職で成功する確率が高いのは同じ業種で同じような仕事をしている会社を選ぶことですしかし仕事の進め方は会社によっては大きく異なります。
その会社ならではの文化や雰囲気、仕事の進め方などが企業ごとに異なるのです。大手であれば細分化されていた仕事でも、ベンチャー企業であれば複数の業務に対応しないといけなかったりします。
また人間関係で苦労する場合もあります。知り合いがいるわけではないと思いますので精神的にもストレスを感じやすい環境でもあります。
思ったより給料が上がらなかった
転職活動の面接で重要なのは給与交渉です。転職する理由で一位はやはり「給与に対する不満」です。少しでも給与が上がるように面接での交渉が重要になります。
内定後、年収など諸条件の提示を受けますが注意が必要なのは賞与です。
この金額が左右されるので面談時に聞いていた賞与金額と、実際にもらった賞与の金額に差があり、前職の方が結果的に高年収だったという場合もありえます。
また想定していたモデルケースより簡単には昇給しない場合もありますの。結果、給与も上がらないとなると転職した意味がなくなります。
希望していた仕事内容と違っていた
面接で話も聞いたはずだったのに、思っていた仕事ではなかったと後悔する場合があります。
先ほどの新規事業系の話にも通じる部分がありますが、入社した後に状況が変わってしまったパターンもあれば、自分がやりたい仕事と実際にできる仕事を正確に理解できておらず、理想と現実のギャップに直面してしまっているというパターンもあります。
また、マーケティングなどやりたい仕事に就けたとしても、実際にその仕事に就いてみてわかる厳しさや大変さを初めて自覚する場合もあります。
安易な転職は将来に影響する
新型コロナウイルスで転職も思い通りに行かない可能性が高くなります。周囲も動いているからなど安易な転職は禁物です。
給与関係なくどうしてもしたい仕事があるなど揺るぎない意思がなければ実行するべきではありません。
今の仕事を我慢しながら副業などで収入を上げていくことほうが賢明な場合もあります 。
これから長期化するかもしれない不況に備えて先読みする力が求められます。転職も単に年収をあげるだけでなく、ワークライフバランスが取れる会社を選ぶなど視点を変えることも必要になってくると思います。