コロナ禍によるテレワークで地方に住むと考えてる人が増えています。
先日もIT関連企業で実際にテレワークをしている状況の方々と意見交換をしたのですが、多くが都心の住まいから離れて暮らしたいという意見が多数でした。
まず、通勤電車から解放されて、自宅で好きな音楽をかけながらリラックスして、いつものように仕事ができることを実感しています。
この快適さを知ったのであれば、テレワーク環境から通常の会社に戻るイメージが全くないということです。
テレワークなら居住性を考える
テレワーク推奨の会社であれば、住まいの居住性(住宅の住み心地)を考えます。
都心で会社からも30分圏内で暮らしているとなると、家賃にもよりますがそれほど大きな部屋には住んでいないと思います。
「会社に行って帰って寝るだけ」の生活をしているのであれば、最低限の設備があるワンルーム生活ということも考えられます。
テレワークとして24時間過ごせるかというと、そこまで快適な空間ではありません。
そうなると同じ家賃を支払うのなら、1DKや2DKで住めるエリアに住まいを移すことも考えらえます。
エリアによっては一軒家に住める場合もあります。
快適性を求めるなら東京近郊エリア
すでに、コロナ禍により都会を避ける人々が千葉県の房総エリアなど不動産物件への問い合わせが増加しています。
場所にもよりますが海や山の近くに住むことができれば、自然にもあふれてゆったりとした時間の中で過ごすこともできます。
仕事のオンオフにもメリハリがつくでしょう。家族がいる方なら子どもの教育環境に良い場所かもしれません。
テレワークで同じような年収を維持して過ごすことができるのであれば、ワークライフバランスもとれて豊かな生活になることが期待できます。
このような生活をするのであれば、東京都心のマンションより地方近郊の一軒家に暮らすほうが適しています。
地方は生活コストに安いとは限らない
地方拠点でテレワーク生活は、経済的にも理想的な生活だと思われがちですが、現実的には劇的に生活コストが安くなるとは限りません。
地方は基本的に交通の便がよくありません。都心のように電車での交通網が発達しているわけはないので車での移動が当たり前になります。
スーパーや病院などは基本は車による移動になります。徒歩圏でいけるコンビニや小売店も少ないかと思います。
生活状況によっては、家族一人に1台ずつ車を所有せざるを得ないケースも出てきますので、車両維持費となるガソリン代が電車代よりかかる場合もあります。
またスーパーが限られており、都内のように競合しないので、価格競争も起こらず意外と物価が高くなる傾向もあります。
住まいのメンテナンス費用がかかる
また、都会のマンションとは異なり、地方の一軒家では、光熱費などが高額になることが多々あります。
また海沿いの中古物件などを購入すると、家が傷んでいくスピードが速いとも言われています。
メンテナンス代の出費が予想外にかかる場合もありますので、注意が必要です。
本当に豊かな生活とは何か
経済的な面だけでの話になりましたが、テレワークが浸透することにより本当に「豊かな生活」とは何かを考える機会にはなったと思います。
「場所」「時間」にとらわれない働き方は、世界中の人々が求めているものです。
「以前のようにオフィスに出てみんなと仕事がしたい」と思う人も一定数いるとは思いますが、これからはニューノーマル(新業態)に応じた適応能力が試されます。
国も企業も人も今の時代にあった「仕事のやりかた」「家庭での過ごし方」を考えるべきだと思います。