「企業型確定拠出年金」とはサラリーマンの特権
企業が出した掛け金を従業員が運用する企業型確定拠出年金(DC)があります。税制的にも有利な内容なので、導入している企業のサラリーマンは意識した方がいいと思います。
「企業型確定拠出年金」は勤続中での運用成績によって退職後に受け取る年金額が変わる制度です。
従業員は勤務先が設定している賭け金を金融商品の選択や資産配分をして運用していきます。
定年退職を迎える60歳以降に、運用で積み立てた年金資産を一時金(退職金)、もしくは年金の形式で受け取ることができます。(逆に退職するまでは受け取ることができません)
また、資産運用もインターネットでの専用管理ツールで対応できます。好きな時間に簡単に変更することできますので、株式投資をしたことがない人でも無理なく利用できると思います。
「企業型確定拠出年金」はサラリーマンの特権なので利用しない手はありません。
「企業型確定拠出年金」は「税制優遇措置」が充実
また「企業型確定拠出年金」は税制的にも有利な年金になります。
運用益が非課税
長期間で運用したときの運用益が非課税になります。
一般的なインターネット証券で管理する「投資信託」では手数料が取られますが、「企業型確定拠出年金」では必要ありません。
年金の受取時も控除対象
受け取るとき、退職所得控除、公的年金等控除の対象になります。
一時金で受け取るのであれば「退職所得控除」になります。年金として受け取るのであれば「公的年金等控除」が受けられ、税を軽減することができます。
掛け金を知らないサラリーマンは損をしている
投資教育サービスを手掛けるプルーデント・ジャパン(東京・中央)が顧客企業の従業員など約4万8000人に調査したところ、実に57%の人たちが自分の毎月の掛け金を知らないとのことでした。
「掛け金」を知らないということは「マッチング拠出」を知らない可能性が高いです。
「マッチング拠出」は「企業が拠出する掛金だけじゃなく、もっと掛金を増やしたい」という従業員の希望を叶える制度です。
自分の意向で「掛け金」を増やすことができ、先ほどの税制優遇措置も適用されるのです。
給与によって上限金額は決まってはいますが非常に有利な制度です。
通常の証券会社のサービスを使うより優れているので、使っていない人は損をしているかもしれません。
老後生活の資金問題は、年を重ねるごとに悩みが増えていくと思います。
「企業型確定拠出年金」は多くは稼ぐことはできないですが意識していないと運用益にも差が出てきます。
57%もの方が知らないということは、それだけ「老後資金」や「年金」に興味はないということになります。
導入している企業のサラリーマンの方は一度担当者に確認のチェックした方が良いかと思います。