定年退職後の生活に向けての資金づくりの話になると、一般的な人々はどれくらい必要と思っているのでしょうか。
あるFP(ファイナンシャルプランナーの方の話では「老後の生活費は月々いくらくらい欲しいですか?」という問いに対して、「25~30万円」と答える人が最も多いようです。
定年後の生活に30万円は贅沢なのか
月30万円ともなると「贅沢」に感じるでしょうか。
サラリーマンの初任給からすれば高く感じますが、年収すると360万円です。
単純計算では1日にして1万円使うことになります。
もっとも住居費や光熱費、医療費などを差し引くと1/3近く減ることになるでしょうが、それほど贅沢な生活をしている感じはしません。
普通に暮らしていくには30万円あれば十分な金額だとも言えます。
公的年金だけでは足りない
65歳以上になると公的年金が受給できるようになります。
目標となる30万円という金額は足りるでしょうか。
総務省「家計調査報告」の平成29年のデータによると、高齢夫婦の無職世帯の月収は、20万円前後とのことです。
つまり、月々あと10万円程度を何らかの形で用意しなくてはいけません。
貯金が取り崩すとなると、年間で120万円になります。
20年ともなれば2400万円になるので、昨年話題となった「老後資金2,000万円不足」に近い数字になってきます。
まずはダウンサイジングすること
ここでよくある対策としては、再就職なり仕事をすることが挙げられます。
しかし40年近く働いてきたこともあるので、のんびりと時間を過ごしたいという気持ちも出出てきます。
まずは、本当に30万円が必要なのかを検証するべきです。
住居費や普段の買い物などの生活費のダウンサイジングを考えるほうが有効的です。
衣食住や趣味を続けるために、許容範囲でのランク下げることがポイントとなります。
コロナ禍でダウンサイジングが容易になった
コロナ禍において外出することが少なくなったと思います。
外で買い物をする、知人と会食をするなどの機会が極端に減ったことで、お金を使うことが少なくなった人も多いのではないかと思います。
生活のダウンサイジングする良い機会になったのだと思います。
今まで使っていたお金は、本当に自分にとって必要だったのか
また外出をすることで使っていた時間も見直すこともできたのではないかと思います。
少し贅沢をしたいのなら小遣い程度の稼ぎ
それでも生活には刺激があることが必要です。
少しの贅沢する買い物や時間を過ごすことで生活が活性化していきます。
その際に必要なお金は何十万円も要らないと思います。
4~5万円のお小遣い程度の稼ぎがあれば十分です。
1日数時間程度で週3日働ければ、4~5万円の収入にはなるかと思います。
働くことを極力避けたいのであれば、不動産投資などの不労所得が有効です。
不動産投資であれば、都内に借入のない中古区分マンションを1~2戸くらいあれば、家賃収入だけで十分に稼げる金額です。