共働きの家庭となると世帯年収が1000万円を超えていることが多いと思います。お互いに700万円以上の社員であれば1500万円近くの収入を得ることもできます。
単身で1500万円以上ともなると企業でも役員クラスや外資系でもマネージャークラスでないと実現できません。
そのような職種に就く確率は高くありませんので、共働き世帯の方が高年収の家庭を実現できる可能性が高いことがわかります。
しかしこの共働きには注意が必要です。特に「夫婦別財布」になっている場合は、お互いにお金を理解していないまま生活をしていることになります。
「夫婦別財布」とは
「夫婦別財布」とは、夫婦それぞれの収入を各自が管理する方法です。
専業主婦であれば、当然夫の給料で生活をします。家庭のルールによりますが給料の全額を渡したり、一部を生活費渡して家計をやりくりするのが一般的です。
しかし最近では夫婦が共働きで正社員として働く家庭が多くなっていますので、自分のお金を自分で管理したいという人も増えてきます。
そうなると生活費を出しあった後の残りは自分の好きに使う「夫婦別財布」という家庭が必然と増えてきます。
「夫婦別財布」のメリットは
「夫婦別財布」にすることでメリットもあります。お互いに干渉しないお金を持つことができます。双方に働いているわけですから、自由なお金があることに越したことはありません。
- 自由に使えるお金がある
- 家計を管理する面倒がなくなる
- 個人的な貯金ができる
- 精神的に余裕を持つことができる
基本は「自由なお金が使える」ことが大きいと思います。欲しいものや食べたいものを選ぶ時も、相手の顔色を伺って購入するようなことはありません。
また個人的な貯金(へそくり)も作れますし、場合よっては「投資」などで増やすことも各自の判断ですることができます。
「自由なお金」は普段の生活費とは関係なく使うことができるので、精神的なストレスもありません。
「夫婦別財布」のデメリットは
「夫婦別財布」は「自由にお金が使える」という点ではメリットがありますが、これは独身で生活しているのと変わりがありません。
やはり家族での生活になるので家計全体での収支がわかりにくいことが最大のデメリットです。
- 家計全体の収支の把握が難しい
- 貯金が貯まりにくい
- 不公平を感じる
- どちらかの収入がなくなったときに困る
夫婦といえども、金銭感覚は違うことも多いと思います。どちらかが浪費家の場合、給与をすべて使って貯金がないということもあり得ます。
給料も必ずしも夫婦が同額とは限りません。収入に応じで割合を決めた場合でも、金額的に多く払っている方が不公平を感じて、状況によっては夫婦間がぎくしゃくすることも考えられます。
また女性は育児や介護などで休職や退職をしたりする場合もあります。そうなると夫が給料だけで生活することになるので、大幅に自分が使えるお金が少なくなります。
「夫婦別財布」はお金が貯まりにくい
結婚する前からお互いに社員である場合は、お互いの年収を公開することがない方が多いのではないかと思います。
そうなると結婚後も「家賃、生活費は夫」「旅行など臨時のお金は妻」のようにざっくりと別れて管理しているのではないでしょうか。結果余ったお金が「別財布」としてお金を管理することになります。
別財布になるとお金の流れがわかりません。お互いに「どっちかが貯めているだろう」と思ってしまっていたら、おそらく計画的に貯蓄することは難しくなります。
そうなると「お金があるだけ使ってしまう」「余ったら貯金をする」といったような「どんぶり勘定家計」になってしまいます。
「どんぶり勘定家計」ではお金が貯まることはありません。
世帯年収が1000万円以上ある家庭であれば非常にもったいないと思います。
お互いに収入を把握して管理していけば、年間でも数百万円以上は貯金できるのではないかと思います。