西武信金 落合理事長が支店長時代の話

西武信用金庫 立川南口支店

西武信用金庫は反社会勢力を認める

 

西武信用金庫における不正融資を公式に記者会見が行われました。反社会勢力との結びつきを肯定するかのような衝撃的な内容です。

 

金融庁は、東京都の西武信用金庫に対し、反社会的な勢力との取引を排除する管理体制が不十分だったなどとして、業務改善命令を出しました。

 

金融庁は、西武信用金庫が準暴力団の幹部の親族に融資をしていたほか、不動産業者が作成した投資用の不動産向け融資の資料の偽装や改ざんを見逃していたなどとして、信用金庫法に基づき、業務改善命令を出しました。

 

反社会的勢力の疑いがある関係者への融資について、西武信金の監事会は落合理事長に調査を要請したものの、理事長がそれを拒否し、融資を実行していたということです。

 

これを金融庁は重くみて、内部統制の強化や管理体制の抜本的な見直しについて、業務の改善計画の提出を求めています。

引用:ヤフーニュース

 

落合理事長が拒否したという時点で、かなり

 

入庫したころの落合理事長

落合理事長の動きは凄まじいものだったと聞きます。機転となったのは立川南口支店時代だったと言われています。

 

私が入庫した頃は、金融機関はつぶれないと言われていました。

 

ところが1991年から2003年までの間に、360の金融機関がなくなった。

 

金融機関もつぶれる時代になったのです。そこで改めて考えたのは、自分たちの役割です。

 

信用金庫は株式会社ではありません。株主のために利益を上げる必要はありません。

 

信用金庫は会員のため営利を追求しない協同組織です。だとしたらその原点に帰ろう。

 

会員である利用者を守るためならリスクを取ろうと考えたのです。

引用:落合寛司の名言 厳選集

 

営利を追求しない協同組織と本来の信用金庫にあるべき姿からどうして変わってしまったのでしょうか。

 

反社会勢力との関係も辞さない思考はどこから変わってしまったのか。興味をひくところでもあります。

 

 

機転となった立川南口支店長時代

立川南口支店長に就任したとき、相談業務を始めました。

 

税金で困っている方やバブル崩壊の影響により経営改善で困っている方など、何かあったら言ってくださいと。

 

専門家を紹介した経営改善を進めていった結果、1年半で預貸の合計残高を86億円にすることができました。

 

この経験が今の「お客様支援センター」というコンサルタント業務の入口につながりました。

この頃からの働きで急激な好成績で、西武信用金庫内での地位が確立されたのかと思われます。

 

この頃からすでに反社会勢力との関係があったのではという噂もあるようです。

 

いずれにしても落合理事長に大きな転機があったと思って間違いないと思います。

 

この方針が信用金庫の生き残りをかけた西武信用金庫の礎になったのではないかと思われます。

 

経済的耐用年数による不動産融資

 

金融庁によると、不動産業者が顧客の預金通帳や物件の家賃収入表(レントロール)などを改ざんし、職員が看過した可能性が高いのは127件。うち73件(139億円分)で改ざんを確認した。28店舗で45人が関与。

 

返済期間を延ばすため、中古物件の耐用年数を長くするよう職員が外部専門家に働きかける例も258件あった。32店舗で90人がかかわったという。

 

西武信金は融資審査やリスク管理の担当を増やす。不動産投資向けの貸し倒れに備え、2019年3月期決算で引当金約33億円を追加計上。

 

新理事長の高橋氏は「お客様の事業を支援する原点に立ち返り、信頼回復に努める」と述べた。

 

西武信用金庫の融資残高

 

西武信金は耐用年数を超えた融資ができた稀有な金融機関の一つです。独自の指標である経済的耐用年数による融資です。

 

専門家に都合の良い様指示したのが現存するメール18ヶ月で258件です。月平均にすれば14件になります。仮に10年やってたら1680件以上が不正融資となります。

 

実際にはもっと多い件数ではないかと思われます。他の信金と比較して好業績であったことで金融庁も容認していたのか、普段のチェックが甘すぎた結果だと思われます。