不動産投資の融資はゆるやかに再開し始めているような感じです。しかしながら従来の築古アパートや地方の一棟RCのようなキャッシュフロー優先系の物件より「新築」が優遇されている模様です。
新築であれば「ワンルームマンション」か「アパート」になりますが、都内であれば潤沢なキャッシュフローが望めません。資産形成と割り切るか考えどころです。
不動産融資を始めるころに、ある不動産会社に面談で質問を受けました。
「カードローンはしていませんか?」
元々、住宅ローン以外は借入をしたことがなかったので「該当なし」と回答したので特に融資には問題ありませんでした。
しかしその時「カードローン」は不動産投資で融資を受ける際に不利になることを初めて知りました。
カードローンとは何か
「三菱UFJ銀行のカードローン」「みずほ銀行カードローン」などCMなどで良く言葉を聞くと思います。
カードローンを単純に言えば「お金を借りるためのサービス」です。
カードローンの特徴は下記になります。
・担保や保証人なしでお金を借りることが可能であること
・契約期間中であれば、利用限度額の範囲内で繰り返し借り入れが可能であること
ではどれだけの人がお金を借りているのでしょうか。
2015年に金融庁が発表した調査書によると調査対象者の約8.7%の方が「最近3年以内に借入申し込みをした」という結果がでました。
意外と多い印象ではないでしょうか。
どのような理由でカードローンでお金を借りているかというと主に「生活費」です。
カードローンの利用理由
生活費不足の補填 | 38.1% |
欲しいもののための資金不足の補填 | 28.5% |
クレジットカードの支払い資金不足の補填 | 21.4% |
「消費」という目的が大半ですが、実際のところは「浪費」しているという印象です。
「クレジットカードの支払い資金不足」となると自分の収入に合わない計画性のない人と思われても仕方がありません。
しかし「不動産投資をしたい」のであれば「カードローン」は絶対にNGです。
カードローン利用履歴が個人信用情報で共有されている
社会人で初めてカードローンを利用するのであれば、すぐに借りることができるので気軽なイメージを持つかもしれません。
しかしこの借入行為によって「個人信用情報」に記録が残るのです。
個人信用情報とは、利用者のお金の借入利用実績や返済実績などを記録してある情報です。
住宅ローンはもちろん、マイカーローンやカードローンやクレジットカードの使用実績も記録されています。
個人信用情報は個人信用情報機関によって管理されています。
情報機関に加盟している業者は債務者個人からの申し込みがあった場合に限り、信用情報の閲覧が可能です。
審査基準の厳しい不動産投資ローンは、過去の取引履歴も厳しくチェックされます。
生活のために借りているとなれば、収入に見合わない生活をしていると判断されますし、残件が延滞しているようであれば、返済能力がない人と判断されます。
完済しているカードローンでも解約が必要
今は返済が終わって借りていなくても注意が必要です。
先ほどの特徴である「利用限度額の範囲内で繰り返し借り入れが可能であること」を忘れてはいけません。
解約されない限りは、借入可能な状態になっていることになります。
またクレジットカードのキャッシング枠も同様です。
クレジットカードは、申し込み時はキャッシング枠がついているものが多いです。
カードを申し込みする際にキャッシングが使えないように変更するほうが良いです。
変更方法はクレジットカード会社にもよりますが、電話でも対応できるますが、最近はWEBでも対応可能です。
数千万円の不動産投資の融資を受けたいのに、数十万円の借入があることで受けられないとなると非常にもったいないと思います。
不動産投資を有利に進めたいのであれば、カードローンを使わないのは基本です。