不動産投資での融資において、基本は購入したい物件があるから金融機関に相談をすることはほとんどです。
数年前のようなどんな物件でも不動産投資初心者でも融資が出る時代ではなくなっています。
それでも不動産投資をするには融資がなければ始めることができません。
融資が出る人はどんな条件か
不動産投資で融資が出る条件があるとすれば、2つのことが挙げられます。
「金融資産」がある
一つは金融資産を持っていることです。
頭金として使えるお金をどれだけ持っているかということです。
もっとわかりやすく言えば「現金」を持っていることです。
銀行などの金融機関に金融資産の証明する際は、「普通預金」や「定期預金」だけでなく「株式投資」や「積立年金」なども合算した資料を提出します。
その際に一番強いのは「現金」です。すぐに引き出せるお金があるかが重要になってきます。
株式投資は値動きが変動するので「現金」を持っているほうが評価が高いと思います。
年金も同じく計画性があるという意味では評価されるかもしれませんが、60歳以上など年齢に達しないとお金を利用することができません。
いずれにしても「現金」を中心とした金融資産を大きく持っている人は、実際の不動産投資には有利です。
年収が高くでも手持ちの「現金」がない人は評価されないというのはよくある話です。
以前であれば「年収が高い」「社会的信用のある会社にいる」だけで融資がでた時代ではなくなっています。
「不動産投資の実績」がある
もう一つは「不動産投資の実績」がある方です。金融資産ならぬ不動産資産がある人です。
それも短期間の実績ではなく、数十年クラスであれば不動産としての担保力もあり、賃貸経営をしている経験値もあるということで評価されます。
数年前の話ですが、私の知り合いからアパートを4棟を立て続けに購入したところ、銀行の方から低金利での提案を受けたと聞きました。
また他の金融機関の物件の借り換えもしてくれるという話です。
金融機関も基本のビジネスとして「お金を貸したい」というのは事実です。少しでも良い条件の人であれば、提案するのは道理にかなっています。
今、融資が出ても納得できる不動産がない
融資が出たとしても実際に購入に値する不動産があるかというのは別問題です。
購入しても問題ない不動産があれば、買い続けるのかもしれませんが、今無理をして購入する時代でもないと思います。
投資用不動産は地方が値下がりしたのが目立つだけで、都市部はむしろ上がっている感じです。
私が不動産投資を始めた頃は「先に銀行の融資を確保するべき」と言われていました。
それだけ「不動産投資物件」が瞬時に売れていく時代で、すぐに買い付けしないといけない状況だったのです。
「融資が出るうちに購入する」は間違ってはいないかもしれませんが「無理しては購入しない」を肝に銘じておかないと後々後悔する不動産になるかもしれません。
ある有名な不動産投資家が、最近「融資を断った」という話を聞きました。それほど良い物件が出ていない証拠ではないでしょうか。