9月は転職活動が増える時期
9月は上半期の最終月になる企業も多いと思います。消費税増税前もあり大型家電店などでは決算セールを展開しています。
期の変わり目でもあるこの時期は、転職活動が増えていきます。
ボーナスをもらう権利を得るタイミングを図って転職をする人が多いのです。
私はIT業界は、比較的転職する人が多い傾向にあります。
2〜3年で転職する人も多く、仕事がマッチしないときは、1年も経たずに転職します。
最近ではエンジニアなどの開発系の方が、その傾向が強くなっています。
IT業界で転職した人のよくある話
しかし、転職を繰り返して待遇面が上がるのはそれほど多くありません。
大手企業が新規事業の募集を行うことがあります。
その際は業界で実績のある方を高待遇で集めるのです。
よくあるのは名の知れた大手企業で管理職をしているような方々が引き抜かれます。
管理職をしている人も今の会社に限界を感じ飛び出します。双方に思惑がマッチした転職が成立します。
しかし残念ながら新規事業は大半は上手くいきません。特にインターネット系サービスは競合が多く、大手が参入しても苦戦します。
数年と持たずにクローズし、新規事業で転職してきた人は既存事業への異動を余儀なくされます。
新規できなくなった転職者は居場所を失い、同じ業界のベンチャー企業に転職していきます。
そして以前所属していま大手企業のような安定した環境ではありません。給与も下がっているかもしれません。
あとは自ら起業するプランもあるかもしれませんが、これは収入が安定していないので転職以上にリスクがあります。
これば非常にもったいないキャリアプランの一例です。
今の「会社」を辞めるより「副業」
給与などの待遇面が不満であれば、今の「会社」を辞めて「転職」するより、まずは「副業」するほうが確実です。
また規模にもよりますが自分がやりたい「新規事業」も副業であれば実現する可能性もあります。
「副業」を容認する会社は増加傾向にあります。新卒が会社を選ぶ際の基準の一つになっているさえ言われています。
しかしも今の会社は昔ような「残業」を強いるような環境が減りつつあります。
有給休暇も「働き方改革法案」の成立により、労働基準法が改正され、今年から年間5日間は取得しなくてはいけない法律になりました。
無駄な会議やサービス残業で長時間拘束されることもなく、自分のために使える時間ができやすい環境になっているのです。
当然、業種によっては拘束時間が多い企業もありますが、企業が生き残る手段の一つして労働環境は緩和していくものと思われます。
この状況を活かさない手はありません。これほど良い環境になっていくのに、敢えてリセットしてまで転職するのはリスクがあります。
また転職するには、そろなりの時間が必要です。企業を調べることも、エージェントに登録する、面談を受けることも1日で終わるものではありません。
その時間があるのなら、副業するなり、お金が入る仕組みを考えるほうが、今の時代は健全です。
「年収をあげるため」「新規事業をしたいため」は転職をしなくてもできる時代になったのです。